リリースを目前に控えた最新アルバムと同じ「EPIPHANY」のタイトルを冠した、彼らにとって5年半ぶりとなる東京ドームでのワンマンライブ。ライブを観終わったあとにあまりの凄まじさに半ば放心しながらこのライブの凄さをなんとしても多くの人に伝えなければと思った。
UVERworldのライブは、ただバンドが鳴らす演奏と歌を観客が聴くというだけのものではない。CREWたちそれぞれが明日のことなんか考えることなく思いっきり歌うことによって人生をこのバンドに賭していることを示し、バンドが6人の生き様そのものを鳴らす楽曲とTAKUYA∞の言葉でそのCREWたちの想いに応えるという、お互いのすべてを今この瞬間に注ぎ込むエネルギーの果たし合いであり、互いに胸を張って生きていることができているかを確かめ合う場である。UVERworldとCREWが一体となってぶつかり合うことによって完全に東京ドームを掌握し、それが過去最高レベルかつ最新の形で極まったのがこの「EPIPHANY」の2日間だったと言っていいだろう。
そんなUVERworldの東京ドームライブの、ここにしかない新たな最高到達点を1冊に封じ込めたのがこの別冊である。メンバー6人からは、このライブを終えての思いを直筆メッセージで表現してもらい、インタビューはUVERworldと共に25年を走り、最強のライブを作り続けてきたパワープレイミュージック代表取締役の鶴田武志氏に話を訊いた。このライブに参加した人がこの日のことを思い出してこれからの人生を生きていく力にしてもらうのはもちろん、この日参加出来なかった人や、まだUVERworldのライブを観たことがないという人も含めて、多くの人がこのバンドの「核」にあるものに触れるきっかけにこの別冊がなったらと思う。なぜならこの「EPIPHANY」というライブは、このバンドを追いかけていれば自分の人生が誇れるものになるという確信と気づきを与えてくれるものだったからだ。
文=ソノダマン 撮影=鳥居洋介、ヤオタケシ、三浦大輝、横山マサト
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年9月号より抜粋)
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