メタリカ、自身のオリオン・ミュージック・フェスに変名バンドで出演し、ファースト『キル・エム・オール』を完全再現

メタリカ、自身のオリオン・ミュージック・フェスに変名バンドで出演し、ファースト『キル・エム・オール』を完全再現

先週末、自ら開催するフェスティヴァル、オリオン・ミュージック・アンド・モア・フェスを終えたメタリカだが、土曜日の8日に変名バンドとして出演し、『キル・エム・オール』全曲ライヴを披露した。

バンドはディハーンとして8日のサード・ステージにヘッドライナーのフラッグのひとつ前のスロットに出演したが、登場した際にはジェイムス・ヘットフィールドがまずはひとりで登場し、「ボルティモア出身のバンドなんだ」とさも別のバンドを紹介する素振りをみせて観客を驚かせたという。

ただ、先週メタリカの取材を試みていた『ローリング・ストーン』誌はその時点で『キル・エム・オール』の念入りな準備を行っていたことは窺われたと伝えている。バンドは一音一音まで正確にアルバムを再現するリハーサルを行っていて、ライヴでも頻繁に披露されるが、短縮されることの多い"ザ・フォー・ホースメン"についても完全再現を試み、メンバーが「リナード・スキナード的なパート」と呼んでいるブリッジも再現された。

ライヴはまったくギミックなしのものになって、アルバムの10曲きっかりのセットとなったとか。ステージはフェス会場の外れにあるところだったが、大勢の客を呼び込むことになり、この時間帯は他のステージとは演奏が被らない進行が組まれていたという。

この日のその他の出演者にはフェイス・ノー・モアのマイク・パットン率いるトマホーク、スーサイダル・テンデンシーズのマイク・ミュアーやメタリカのロバート・トゥルージロやジェーンズ・アディクションのスティーヴン・パーキンスらが参加するメタル・ファンク・ユニットのインフェクシャス・グルーヴス、ドロップキック・マーフィーズ、デス・グリップスらが顔を揃えていた。

ヘッドライナーはレッド・ホット・チリ・ペッパーズで"スカー・ティッシュ"、"ダニー・カリフォルニア"、"キャント・ストップ"、"ハイヤー・グラウンド"などのヒット曲を披露した。

また、今年からはEDMステージも新設されたが、フェスのオープナーともなったボトルクロス、1曲目にスレイヤーの"ウォー・アンサンブル"をプレイして先頃息を引き取ったジェフ・ハンネマンへの追悼としたという。
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