ハーヴァード大学でラッパーのNASにちなんだ奨学金制度が実現

ハーヴァード大学でラッパーのNASにちなんだ奨学金制度が実現

アメリカのハーヴァード大学はNASにちなんだ奨学金制度を立ち上げたことを発表している。

今回設立された奨学金制度はハーヴァード大学の研究施設であるヒップホップ・アーカイヴスとW.E.B.ドゥ・ボイズ学院で設けたナシール・ジョーンズ・ヒップホップ・フェローシップで、学業面の成績が優れている研究生とヒップホップと関連のある分野でクリエイティヴな可能性を持つ研究生に奨学金を提供するものとなっている。

ハーヴァード・ヒップホップ・アーカイヴスはヒップホップの研究を目的として2002年に設立された研究所だが、今回の奨学金制度設立についてNASことナシール・ジョーンズは次のように語っている。

「ハーヴァードでのナシール・ジョーンズ・ヒップホップ・フェローシップについて俺も有頂天なくらいに喜んでるよ。ニューヨークのクィーンズ区から真の学術研究機関へと行ったわけだよね。俺が希望するのは、知識、アート、自己探求と表現への貪欲なまでの希求がどこまでも続いていってほしいということなんだ。これだけの渾身の研究の数々やヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアやW.E.B.ドゥ・ボイズという偉大な学究者、由緒ある研究施設、そして、俺がその一部となることになった音楽ジャンルの名前と一緒に、自分の名前までその一端に加わらせてもらえることになって、これは真の光栄だと思っているよ」

ヒップホップ・アーカイヴ研究院の設立者のひとりで理事でもあるハーヴァード大学アフリカ学及びアフリカ系アメリカ学研究科のマルシリエナ・モーガン教授は次のように語っている。

「さまざまなアーティストや研究者を迎えてきたことによって、ヒップホップ・アーカイヴ研究院のヒップホップ・パフォーマンスの厳しさと達成を反映するような、学識的に挑戦的で革新的な奨学金制度を作り上げてそれを支えていく意気込みにはまったく妥協が入り込む余地はありません」
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