マイケル・ジャクソンの母親キャサリン、法廷でライヴ制作会社の責任を涙ながらに語る

マイケル・ジャクソンの母親キャサリン、法廷でライヴ制作会社の責任を涙ながらに語る

マイケル・ジャクソンの母親であるキャサリンなどの遺族が、興行団体AEGライヴに対して起こしている裁判でキャサリンは、AEGはマイケルの様子がおかしくなるのをただ見過ごしていたと批判し、遺族に相談するべきだったと涙ながらに語ったと『ビルボード』誌が伝えている。

マイケルは生前ロンドンで「ディス・イズ・イット」と銘打たれた長期公演を予定していて、そのリハーサルがロサンジェルスで行われていたが、公演の数週間前の2009年6月25日にマイケルは急死した。その後、死因は麻酔薬プロポフォールの過剰服用による心不全だったことが明らかになっている。

キャサリンの弁護士は証言で「ディス・イズ・イット」の幹部スタッフの業務メールのいくつかを紹介しては、そのいずれもがマイケルの健康状態が悪くなっていることとリハーサルは無理だと言及していることを指摘し、キャサリンは「会社はマイケルがダメになっていく姿をただ見守っていたのです」と語った。また、マイケルの体調がこれほど悪くなっていたことも今回の裁判が開かれるまで知らなかったと証言している。

また、キャサリンは、AEGはマイケルの健康状態について自分に連絡を取るべきだったと指摘していて、マイケルが自分を通して父ジョーに連絡を取りたがっていたことも死後知ったと証言している。さらにマイケルの子供たちの口から、マイケルの気が立っていて何かを恐れている様子だと聞いてもいたと語ったという。

これに対してAEG側はキャサリンがこの裁判でマイケルの死の真相を解明したいとしているのに、裁判が始まるまでキャサリンが様々なメールや証言に目を通してさえいなかったことは矛盾していると反論し、マイケルの子供たちから様子を詳しく聞き出さなかったことも不自然だと指摘した。

また、この裁判の論点のひとつとなるのが麻酔薬プロポフォールを過剰に投与したコンラッド・マレー医師の扱いで、キャサリンはAEGがマレーの医師としての適正などの調査などを怠ったとAEGを訴えている。

これに対してAEG側はマレー医師を雇い入れてはいないとしていて、したがってマイケルの死の責任はAEGにはないとしている。特にプロポフォールの服用については、マイケル自身が睡眠薬代わりにマレー医師に投与を依頼していたとAEGは主張している。

これに対してキャサリンは、マレー医師についてはこのライヴ・シリーズのリハーサル以前に名前を聞いたこともなく、マイケルが主治医として雇ったのではなく、AEGが雇い入れたと考えていると主張した。さらにマイケルがプロポフォールをほしがっていたとしても、医師としてそれをマレー医師は拒めたはずだとも語った。

なお、マレー医師はこの裁判の前にすでに過失致死で有罪判決を受けている。

また、AEG側からもキャサリンに対して様々な質疑が行われたが、マイケルの薬物の使用についても質問は続いた。マイケルは80年代に舞台で火炎装置の火が燃え移るという大事故を負っていて、この時重度の火傷を負った頭皮と背中に慢性的に生じる痛みを抑える軽減のため、薬物を処方してもらっていたことは知っているとキャサリンは語った。
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