米津玄師のライブが不思議なくらい楽しい理由

米津玄師のライブが不思議なくらい楽しい理由

今さら言うまでもないことだが米津玄師は、間違いなく「今」という時代を象徴する最重要アーティストのひとり。

最初から実感が大きく欠落していて、自分の内側と外側がひどく混乱していて、出口らしい出口は見えない。
でも生きていくからには何というか、ちゃんと生きたい。
そんな僕らに、確かに信じられる光としての音楽を届け続けてくれる数少ない存在のひとりなのである。

彼の闘い方は孤独で、だけど勇ましくて、最終的には軽やかで楽天的なところもある。
ライブを観たのは、今回のリキッドルームが2回目だけど、ライブのときはその軽やかで楽天的な部分が強く感じられる。
というか、孤独な部分も勇ましい部分も全部、楽しさとなって放出されるような感じだ。

いつか、失われていた実感は、僕らの元に帰ってくる。
混乱と閉塞感を越えてちゃんと生きられる。
それを信じているから、彼は不思議と冷静に、どこまでも熱くて楽しいライブができるのだと思う。
1月14日にリリースされる新曲“Flowerwall”の輝き方からも同じことを感じる。(古河)
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