『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、もう観た?

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、もう観た?
18日の夜からこの週末にかけて観たという人が結構いるのではないかと思いますが、僕も公開日に観ました!
感想は、自粛してましたが、そろそろいいですよね。
もちろん内容は書きませんが、これから観る人で、まっさらな気持ちで観たい人は、ここでパッタリ読むのをやめてください。

ちなみに『スター・ウォーズ』は、やっぱりそれぞれの人が自分の主観と思い入れのなかでプラスのポイント、マイナスなポイントを自由に語り合うべき映画だと思うので、僕も個人的な主観と思い入れでプラスのポイントとマイナスのポイントを書こうと思います。


まずプラスのポイント。
これは現在、好評発売中のCUTの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』大特集に掲載のJ・J・エイブラムスのインタビューで彼が語っている「ぼくらの目標は『スター・ウォーズ』の新しい物語を伝えると同時に、『スター・ウォーズ』をはじめて観たときの感覚を取り戻すことだった」という言葉の通り。
本当に始まってから、しばらく子供の頃に初めてエピソード4や5を観たときの感覚が甦って感動しっぱなしでした。
全編フィルム撮影の質感は、まさしくあの『スター・ウォーズ』旧3部作!
でも、なぜか懐かしさではなく新しさだけを感じさせる、まさにフォースを現代に覚醒させる映像に、J・J・エイブラムスの異常なまでのこだわりと、恐るべき技術力を感じる。
もちろん、それは映像の質感だけでなく、物語の展開、キャラクターの設定、オマージュの入れ方、セリフの節々まで、すべてに言えること。
『スター・ウォーズ』シリーズを現代に甦らせ、新たなハリウッドの才能たちの手に受け継いでいくという意味でJ・J・エイブラムスは完璧な仕事をしていると言っていいでしょう。
あとは、もちろんBB-8の可愛さとか、レイ役のデイジー・リドリーが体現する新たなヒロイン像の魅力なども、明らかなプラスポイント。

一方、個人的なマイナスポイント。
それは、結局はジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』の業の深さは本物だったということ。
たとえ映画としての出来映えに物申したくなったとしても、その展開は納得いかないと思ったとしても、ジョージ・ルーカスのなかで必然がそこにあるのならば受け入れて、自分のなかに生きる『スター・ウォーズ』のなかに新たに組み込んでいくしかない、そんな宗教的な絶対性がルーカスの『スター・ウォーズ』にはあった。
だから結局、何だかんだ言う人ほど、絶対に『スター・ウォーズ』ファンをやめないという構図があったわけですね。
今回の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にもルーカス的な鬱展開はある。
でも、それはあくまでもルーカス「的」。
強烈な思い込みで、ある意味、ファンを裏切りながら不思議とさらにファンを引き付けていくルーカスの鬱展開の業の深さとは違った。

でも、きっとそこはJ・J・エイブラムスは、ルーカスの『スター・ウォーズ』を深く理解しているからこそ、自分の仕事ではないと判断したのだと思う。
これからシリーズを引き継いていく新たな才能が、J・J・エイブラムスが現代に覚醒させたフォースをどのように自分流で操っていくのかに期待だ。
そういった『スター・ウォーズ』の未来まで繋がる特集にCUTの記事はなっているので是非、楽しんで読んでください。

ハリソン・フォードがハン・ソロと『フォースの覚醒』について語ったインタビューも感動的です。(古河)
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