2022年アカデミー賞直前、徹底予想! 邦画で史上初の快挙を成し遂げた『ドライブ・マイカー』から、濱口竜介監督のインタビューをお届けします

2022年アカデミー賞直前、徹底予想! 邦画で史上初の快挙を成し遂げた『ドライブ・マイカー』から、濱口竜介監督のインタビューをお届けします

発売中のCUT4月号では、まもなく授賞式が行われる『第94回 アカデミー賞』全方位大特集を掲載。オスカー有力候補の監督、俳優のインタビューに加え、恒例の海外特派員ふたりから見た今年のアカデミー賞総評などを展開しています!

今回、インタビューを掲載しているのは以下のラインナップ。

『ベルファスト』ケネス・ブラナー
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 ジェーン・カンピオン/ベネディクト・カンバーバッチ
『ウエスト・サイド・ストーリー』スティーヴン・スピルバーグ
『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介
『コーダ あいのうた』トロイ・コッツァー
『スペンサー ダイアナの決意』クリステン・スチュワート
『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ

その中でも邦画としては史上初の快挙を成し遂げた作品『ドライブ・マイカー』から、濱口竜介監督のインタビュー内容を一部公開します!

――俳優が感情なしで脚本を読み続けるのが、ブレッソンの演技指導の概念を彷彿とさせました。

ブレッソンの名前を挙げていただくと恐れ多いのですが、ブレッソンは確かに感情なしで何度も何度も読ませるということをやっていて、フランスの監督ジャン・ルノワールという人も同じようにやっていました。(映画の中で)多言語演劇をやることとも関係していますが、シンプルにお互いにその場で反応し合うということと繋がっていると思います。ただこの多言語演劇というのは、言葉の意味で相手を理解することが封じられて、その代わり、相手のボディ・ランゲージや声から感じられる相手の精神状態などによりフォーカスしやすくなり、自分がシンプルにいい演技だと思うものが生まれてくるやり方なんじゃないかと、全体として感じています


――エンディングを加えたのはなぜだったのでしょうか。

エンディングを加えた理由は、完璧ではなくするため、ということだと思います。続編を撮る予定はまったくないんですけれども、紛れ込んでしまった続編みたいなものだと思っていていただけたらと思います。もうひとつは、タイトルそのものが、このエンディングが何なのか解釈するヒントになっているということだけ、ここでは申し上げておきたいと思います


映画で描くテーマのみならず、映画を楽しむための方法も多様化している昨今、変わり続けるオスカーの歩みを、CUT4月号を読んで、一緒に予想してみませんか?(小泉麻衣)


CUT4月号は現在以下にてご購入可能です。

2022年アカデミー賞直前、徹底予想! 邦画で史上初の快挙を成し遂げた『ドライブ・マイカー』から、濱口竜介監督のインタビューをお届けします
CUT 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする