アーティスト

    気になる映画:”魔球”ナックルボールのドキュメンタリー”Knuckeball!”

    気になる映画:”魔球”ナックルボールのドキュメンタリー”Knuckeball!”

    夏の甲子園も大詰め、プロ野球のペナントもいよいよ終盤戦に差し掛かり、野球好きとしては一年でもっとも忙しく、もっとも心が飛び跳ねる時期、それはまさに今。
    本日惜しくも敗れてしまったけれど、桐光学園の松井投手のピッチングは本当に素晴らしかった。
    ダイジェスト映像を観る限り、恐らく今日は完調ではなかったはずだけど、「消える」と言われるスライダーのキレは相変わらずだった。
    それを連打した光星学院の主軸のすごさも含め、家に帰って、録画してあるその試合をじっくりと観たいと思う。

    とまあ、いきなり野球の話ですみませんが、ちょっと気になる野球関連の映画をひとつご紹介。
    ”現代の魔球”といえば、ナックルボール。
    日本の野球界にはナックルボーラーはほぼ存在していませんが、メジャーリーグではその歴史上、何人もの名投手がいて、ここで紹介する”Knuckleball!”はそんな魔球使いたちの栄光と苦悩に迫ったドキュメンタリー映画。
    そのトレイラーがまたよくできておりまして、わずか100kmそこそこのボールに名だたる強打者たちがクルクルと空振りをする「不思議」の魅力が見事にプレゼンされている。

    えーと、だから、野球はよくわからない!という人も、このトレイラーはちょっと面白がってもらえると思う! だから、ぜひ観てみて!というお話です。
    イチロー選手も一瞬映るしね(別バージョンには松井選手も映ります)。
    http://www.imdb.com/title/tt2343601/#lb-vi2278925593
    http://www.knuckleballmovie.com/

    で、映画の中身についてもっと書いてしまうと、00年代最高のナックルボーラー、ティム・ウェイクフィールドはもちろん、現役ベストの投げ手、R.A.ディッキー、さらに、ふたりで500勝以上も勝ったニークロ兄弟の映像や、80年代を代表する200勝投手、チャーリー・ハフのインタビュー、あるいは打者の証言としてもデレク・ジーターから、ゲイリー・シェフィールド、カルロス・ベルトランまでビッグネーム揃いで、まあとにかく最高に面白い。
    日本で野球を観ていると、やはりナックルボールにはそれほどなじみがなく、投げ方や変化についてはなんとなく知ってはいても、その歴史や投げ手の苦労となると、そこまでは知識が行き渡らない。
    日本におけるスライダーの進化については系統立ててそれなりに説明できる自信があるけれど、ナックルボールはなあ……。
    だから、いつかちゃんと日本語字幕付きで観たいなあ。

    恐らく100%劇場公開はされないでしょうが、野球を愛するひとりのオーディエンスとして、DVD化を心の底から願ってやまない。
    いや、本当に野球好きの夏は忙しい。(小柳)
    CUT 編集部日記の最新記事
    公式SNSアカウントをフォローする

    最新ブログ

    フォローする
    音楽WEBメディア rockin’on.com
    邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
    洋楽誌 rockin’on