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    ギターの話 続き

    ギターの話 続き

    前回の続き。
    前のを書いていて、思い出したこと、ふたつです。


    ひとつめ。
    ジミ・ヘンドリックスが、ステージでギターを燃やす、というのありますよね。
    床にギターを置いて、オイルをかけて火を放ち、その前にひざまづいて、
    なんかギターに呪いをかけてるみたいな形になっている、あの画、
    観たことある方、多いと思います。

    それを最初に知った中学生の時は、「なんて過激なことを!」とか
    「怖い!」とかってびっくりしたんだけど、ただし。
    その後、高校に入り、ご他聞にもれずタバコを吸い始め、
    同級生の間でジッポのライターが流行り、
    そのジッポ用のオイルを机に撒いて火をつける遊びを、知りました。
    あれ、ハデにバッと燃え上がるんだけど、オイルが燃え終わったら
    すぐ消えて、机に焦げ痕も残らないのね。
    「あ、これ、ジミヘンじゃん。
    なんだ、こんなにイージーなもんだったのか」
    と、がっかりしたのを憶えています。


    ふたつめ。
    80年代半ば、私が高校生の頃の話です。
    スターリンというとんでもないパンク・バンドが現れて、
    ライブで豚の生首や臓物を撒き散らしたり、
    女の客にフェラチオさせちゃったりする、という。
    そのスキャンダル性にみんなとびついて、
    週刊文春とかの一般誌までが、こぞって取り上げていた。

    で、当時、「オールナイトニッポン」で、その話題に触れた、
    ビートたけしのひとこと。

    「でもあれさあ、ツアー先で、マネージャーが買いに行くのかなあ?
    行った町の肉屋でさ、『すみません、モツを500グラムください。
    あと、ハツも』とか言って。
    それ、あんまかっこよくねえよなあ」

    笑いました。
    でも、あとできいたら、その放送を聴いて、初めてスターリンの存在を知って、
    熱狂的なファンになった、という同級生もいたりして、驚きました。
    私も好きでしたが。

    なお、スターリン遠藤ミチロウ氏は、現在もとても精力的に活動中。
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