今日のムダ話

今日のムダ話

今回、ほんっとにムダ話なので、
そういうのダメな方は読まないでください。

ここ数ヶ月、いやもう1年くらいになるだろうか。
気になっている言葉、というか言い回しがあります。

「やめてもらっていいですか」

テレビで芸人さんがよく使います。
「○○さん、××するの、やめてもらっていいですか」
という、ツッコミの言葉として。
最初に使い始めたの、千原Jr.か宮迫博之かの
どっちかではないか。という気がします。Jr.かな。
確証はありませんが。

いずれにせよ、そのテレビの影響で、みんな普通に使うようになっています。
12月5日の東京キネマ倶楽部のライブで、星野源くんが言っているのを見て、
「ああ、浸透してるなあ」と思いました。

星野くん、どういうシチュエーションで言ったかというと、
アンコールで「日村さん38才の歌」をやったあと、
「今日僕、誕生日です!」と声を上げた客席の男のために
「じゅんぺいくん(その男)24才の歌」を歌い、彼がものすごく
照れているのを見て、

「自分で歌わせといて、聴きながらそんなに照れるの、
やめてもらっていいですか」

と、言ったのでした。
そのことは書いていませんが、ライブレポはこちら。
http://ro69.jp/live/detail/43801



で。なんでこの言葉が気になるのかというと、ヘンだからですね。
「やめてもらえますか」ならわかる。
そこに「いいですか」がつくから、ヘンになるのです。
頼み方をていねいに、やわらかくしたい、
ということなら、「やめていただけますか」が正しいはずです。
なのに、「もらっていいですか」。

なんというか、この「もらっていいですか」に、
何かお願いする時はやんわりと、というか、ビシッと断定するのを
避けるというか、その、今の世の中の感じというか、
世代感というか、そういうものが表れているなあ、と思う。
たとえばダウンタウン浜田雅功だったら、
きっぱり「やめい!」って言うでしょ。

ただ、私、この「やめてもらっていいですか」、ヘンだとは思うけど、
嫌いではありません。
「普通においしい」「普通におもしろい」って、なにかっちゃあ
「普通に」をつけたがる風潮は嫌いだけど、ああいうようなイヤさはない。

なんでかというと、この言い回し、そんな風潮への
批評込みで生まれ、使われている感じがするからだと思う。
言い出したのが、(おそらく)芸人さんであるという時点でそうだし。


あと、「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」という、
「よろしかったでしょうか」が、とても嫌い。イヤ。
というの、あの言葉が使われ始めた……もう10年近く
前になると思うが、その当時からよく言われてますよね。
私も嫌いですが、あれ、なんでそんなにイヤなのかというと、

「いつの間にか勝手に過去形にされてしまっているから」

だということに、気がつきました。
「ご注文は以上でよろしいでしょうか」なら、まだ会話が終わっていない
感じなので、「あ、あと食後にコーヒーもお願いします」とか頼みやすいけど、
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」だと、注文という作業は
既に終わっていて、そこにさらに変更を加えてくるうざい客、
みたいなスタンスに、自分がなってしまう。
つまり、「一応きくけどもう終わったことなんだからめんどくさいこと言うんじゃねえぞ」
という、無言の圧力を感じてしまうから、イヤなのではないでしょうか。
あれを言われると、遠い目をしながら、

「……よろしくない。
本当はよろしくないけど、でも、もういい。
だってもう、終わってしまったんでしょ?
とりかえしのつかないことなんでしょ?」

と答えて店員を困らせたくなる、そんな衝動を必死でこらえています、いつも。



以上、思いついて書き始めたはいいが、どこに着地してよいか、
さっぱりわからない話でした。
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