前作『Babe.』から約1年ぶりのアルバム『YOU』を完成させた阿部真央。
この新作は、まっすぐに「恋愛」をテーマにした、彼女の真骨頂とも言うべきキャッチーでポジティブなアルバムである。
洗練された普遍的なポップミュージックでありながら新たなチャレンジにも積極的で、彼女のキャリアの中でも、ひとつの到達点を迎えたような秀作だ。
前作は、自身の出産や様々な経験を経て、そこで生まれてきた様々な感情を、そのまま音楽で表現したような、だからこそ感情を揺さぶる作品だった。
彼女のキャリアの中で最も重く、激しいアルバムとなった『Babe.』は、彼女がもう一度ピュアに音楽に向き合うために、
あのタイミングで完成させておかなければならない作品だったのだと思う。
今回、『ROCKIN’ON JAPAN』のインタビューページに約4年半ぶりに登場してくれた彼女には、どうしても、その『Babe.』のことを聞いておきたかったし、それを経た現在の音楽への向き合い方、そして生まれた最新作『YOU』に感じた解放感あふれるポップネスの理由を知りたいと思った。
インタビューでは、『Babe.』について「あれを出して、『もう何やっても怖くないな』って思った」と語っていた阿部真央。
自分の深いところに眠っていた感情も、ネガティブな思いも、母になって初めて生まれた感情も、すべてをそのまま出し切ったからこそ、今作の『YOU』ではまたニュートラルな気持ちで音楽へと向き合うことができているのではないかと思う。
もちろん、そこに至るまでには様々な思考が必要だったはずで……今回のインタビューでは、そんな思考や逡巡までもストレートに語ってくれています。
現在発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』4月号に掲載されているので、ぜひご一読を!(杉浦美恵)
新作『YOU』について、阿部真央がじっくり語ってくれました!
2018.03.09 17:06