自身が運営するレーベル、Tokyo Recordingsの代表として、これまでアレンジやプロデュースを通じて様々なアーティストの作品制作に携わってきた小袋成彬が、自身名義としては初のフルアルバム『分離派の夏』をリリースした。
その曲が完成したこと自体が、「人生の中で最も強烈な体験」だと語った〝Daydreaming in Guam〟や、先行してリリースされていた〝Lonely One feat. 宇多田ヒカル〟など、一聴して、彼のソングライター、そしてシンガーとしての才能が特別なものであることを感じる楽曲ばかりだ。
今回なぜ小袋成彬が自身の作品として音楽表現を行うに至ったのか──。
その理由を探るべく、今回初のインタビューを試みた。
彼は、作品に対しての具体的な解説や歌詞に込められた真意を詳細に語ることはしないけれど、今回の作品をどうしても完成させなければならない、自身で歌わなければならないという、曰く「強迫観念のようなもの」について、率直に語ってくれたのが興味深かった。
『分離派の夏』という作品に感じる、抽象的なのに輪郭が濃い、後を引くような強い余韻の理由を、このインタビューで少し知ることができたように思う。
このインタビュー記事は、現在発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』6月号に掲載されているので、ぜひ『分離派の夏』とともに、手に取って読んでもらえたらと思う。(杉浦美恵)
小袋成彬の1stアルバム『分離派の夏』についてインタビュー!
2018.05.11 18:03