デジタルシングル『TEARS』リリースツアーの初日であり、彼らのキャリア初ワンマンライブだった。
鉄風東京について語られる際、“外灯とアパート”のTikTokでのバズが引用されることも多いが、彼らの本質はライブハウスにあるのだと今日のライブを観て強く思った。
気の利いた慰めの言葉をかけるわけでもなく、悲しいことを悲しいままに歌い上げる。MCもまだまだ不器用だ。でもそんな飾らない素直さが彼らを信じたくなる理由になる。
「何者にもなれない自分で何が悪い。」「辛かったらクヨクヨしても良いじゃないか。」そんな整理されないままの感情が生々しい叫びとなって、僕の心は抉られた。
ファンの目も見れないほどの人見知りだと言っていた大黒が、最後にすごい気迫でフロアの聴衆を鋭く見つめていたのが印象的だった。(古閑英揮)
鉄風東京の初ワンマンライブを観た
2023.07.08 23:20