気迫に溢れた熱いライブパフォーマンスでフロアに訴えかけ続けたBlue Mashと、要所要所で手拍子やシンガロングを巻き起こし会場に一体感をもたらしたヤングスキニー。ライブのスタイルは正反対な2組だが、お互いへのリスペクトとそれぞれが貫いてきた信念が垣間見えたいい対バンだった。
Blue Mashの優斗がインスタのバンドアカウントのフォロワー数の格差を自虐していたことに対し、かやゆーは「そんなんで選んでない。かっこいいから、あいつらと酒飲みたいと思ったから呼んだだけ」と言っていたが、本当にそうなんだろうなと思った。かやゆーはインタビューでもいつも「自分のやりたいことをやっているだけ」と話してくれるが、そんな彼の信念はますます鮮やかに、新しく生まれてくる楽曲たちにも反映されていっているように感じる。
ツアーはまだ終わっていないので詳しいことは書けないが、去年の10月に渋谷クアトロで観たヤングスキニーのワンマンを思い返してみると、かやゆーの歌の説得力も、バンドの演奏力も格段に増していて、あの頃とは全く違うバンドになっていたのが素晴らしかった。(竹内ほのか)
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