傑作アルバム『できるだけ感動の方へ』。そのリリースツアーの開幕を告げたツーマン編初日、千葉LOOKでの熱演ぶりはすでにお届けしたが、10月1日に幕を開けたワンマン編はもっとすごいことになっている。
アルバムで広がった音楽性がライブ全体の血の巡りをさらによくしていて、煤けたギターロックが描き出す景色はますます色彩豊かになっていた。
ビッグマウスでバンドを前進させていく覚悟と、現代人らしい冷めた自己認識。狂気に肉薄するロックの衝動と、バンドの物語やライブ全体を俯瞰し、組み上げていく冷静な構成力。そういった一見相反する魅力が表裏一体となっているところに、小柴タケトという人間の、Cloudyというバンドの面白さがある。そして、そんな御託を「うるせえ」と一蹴するような、圧倒的なかっこよさがステージにはある。
ワンマン編は11月22日の渋谷CLUB QUATTROまで全7公演がソールドアウト。ライブのたびに何かを掴んでいるように感じるCloudyのことだから、クアトロではもっともっとすごいことになっているはず。クアトロもレポートしたいし、ツアーを終えたCloudyに改めて話を聞きたいところ。(畑雄介)