斉藤和義@ 大阪城ホール

斉藤和義@ 大阪城ホール

斉藤和義の大阪での盛り上がりは、それはそれはスゴいと噂には聞いていた。しかし、これほどのものだったとは正直予想していなかった。約10年振りとなる大阪城ホールでのワンマンは発売と同時に即完。しかも今回は全編弾き語りという、熱狂的な大阪のファンにとっては感涙もののスペシャルライブである。

二階席最上段までパンパンに埋まった客を前に、和義さんの第一声はやはり、いつもの脱力「イエーイ」。ダブル・アンコールを含めると全27曲。アコギにスライドギター、そしてエレピにドラムまで、完全にひとりでやり切ったトータル3時間は、ただひたすら斉藤和義の楽曲が持つ攻撃性と普遍性をまざまざと証明する至福以外のなにものでもない時間だった。しかしながら、これだけのことを力業でやり切ったという様子は全くなく、いつものぐだぐたトークもあれば、専売特許のド下ネタトークもあり(ここでありのままを活字にしたら自分は懲戒もんです)といった具合に、本当にいつもの「せっちゃんモード」の中でコンプリートするところが、これまた斉藤和義らしい。この空気を醸し出しながら、実際にやってることはウルトラC級の技なんだからなあ。とにかく貴重なものを観させてもらった。(徳山)
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