バックホーン歌詞集
2010.02.10 23:13
今日発売の、バックホーン歌詞集+CD『生と死と詞』。その実物が、ようやく編集部にも届いた。
JAPAN3月号のインタヴューでメンバーに話を聞いてはいたが、これは凄い。めちゃくちゃ気合が入っている。
内容はもちろん、バックホーンの歌詞。それだけ。でも、過去の全曲の歌詞がすべて並びをバラバラにされて、収録時期とか関係無しに、その世界観だけで全5章に分類されている。
ちなみに第1章の1曲目は”未来”。そして第5章の最後は同封してあるCDの新曲”コオロギのバイオリン”。
物語のように順番に読んでも、パッと広げたページをランダムに読んでも、言葉がどんどん胸に突き刺さってくる。全曲が全力で、真剣で、一文字も自分たちに嘘をついた言葉が入ってない。これこそバックホーンだ。
そして、自分が編集者だから言うわけではないが、1冊の「本」としてのクオリティがとんでもない。
ふつうハードカバーの文芸書でも、中で使っている紙はせいぜい1〜2種類なんだけど、これは各章ごとに全部紙が変わっている。つまり5種類の紙を使っている。そして章と章の間には、表紙のデザインと繋がるような、動物標本のレントゲン写真みたいなカラーページが全部に入る。そして表紙にはタイトルが金箔で型押ししてある。
装丁を手がけているのは祖父江慎さん。日本で一番有名なブック・デザイナーだ。
なんで、ここまで凝った装丁になったのか。たぶん、中身の言葉のエネルギーと本当に釣り合う入れ物としての本を考えたときに、きっとここまで行かざるを得なかったのだ。非常にカッコいいことだと思います。
ちなみにあくまで歌詞集+CDなので、普通の書店には置いてないはず。価格は3100円。
新曲”コオロギのバイオリン”も超名曲なので、十分見合う価格だと俺は思います!(松村)