清 竜人@リキッドルーム

清 竜人@リキッドルーム

昨夜は清 竜人を観に恵比寿リキッドルームへ。

アルバム『WORLD』を携えての初のワンマンツアーの追加公演。
この日もソールド・アウトで、グッと集中してステージを見守るオーディエンスの静かな熱気がフロアを満たしていた。

それにしても、逞しいライヴだった。
もちろん“Morning Sun”などで印象的だった歌声の透明感や、
メロディのすべらかさ、繊細な雰囲気は清竜人の大きな魅力。
でもそれに加えて、1stアルバムで彼が滲ませていた「攻撃性」に、
『WORLD』ではくっきりとした輪郭を与え、彼の大きな個性の一つとして確立させたと思う。「君」と「僕」という個人的な関係性の中で歌われる“痛いよ”もそうだし、
どこかの国のお偉いさんに一発くらわせるような“偉い偉いさんのボタン”とか、
平気で嘘や欺瞞をまとって馴れ合いの中で生きていく人間に異を唱える“あくま”とか、
怒ったり泣いたりしながら戦いもがく清 竜人の素っ裸な歌は、
昨夜もすごく新鮮に、そして力強く響いていた。


あと、全曲やり終えて、最後にたどたどしいMCでオーディエンスにお礼を述べていたのだが、
突然「大好きな人とするセックスみたい」と今回のツアーをたとえて会場をざわめかせ、
話が終った途端に両手を小さく振りながら逃げるように小走りで去っていったのには笑った。
そういえば去年のNANO-MUGEN FES.の時も、全曲やり終えた後に初めてMCをして、サササーッと舞台袖にはけていったのを思い出した。
でもやっぱり、あのときに比べたら随分堂々としたなぁと思う。
ロック・イン・ジャパンにも出演します。こちらも楽しみ。(福島)
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