まさにニュー・センセーション!
アルバム『毛皮のマリーズ』をひっさげての全国ツアー、本日開幕!
ぎゅうぎゅうのシェルターに立った志磨は、
「あなたのヒーロー、毛皮のマリーズです!」
と言った。
こんなことをステージで言ったことは、たぶん、ない。これまでとは全く違うステージに立ったのだ。
そのあとは、いつもの奔放なトークに突入。挙句、
「記念すべきメジャー一発目のMCを今のような形で失ってしまいました」
と自ら突っ込んでいた。
その後もステージでガム踏んだり、ブルースハープのホルダーが髪に絡まりまくったり、ライヴのことをこれから何と呼ぶかでコンサートとかリサイタルとかショウとか言った挙句「某(なにがし)」と呼び続けたり、いつもの志磨にフロアもちょっと安心したようだった。
それにしても、
“それすらできない”と“晩年”は本当にすばらしい。
全国のみなさん、楽しみに待っていてほしい。
“晩年”を歌う前に、志磨は、「ニューポート・ジャズ・フェスティバルに出たボブ・ディランの気分」と言った。
スケール、でかっ。
でも、今のマリーズはそんな感じだ。
(井上)