大知正紘にインタヴュー

大知正紘にインタヴュー

1stアルバム『ONE』を完成させた大知正紘にインタヴューしてきた。

多様な楽曲の入った完成度の高いアルバムだが、とにかく聴いて欲しいのが最後から二曲目の“19歳最後の唄”。
本当にハタチの誕生日の前日にレコーディングしたというこの曲はアルバムの中でも一番新しく、今の大知のありのままを映し出している。これは大知個人にとって決定的な曲であり、かつ多くの人に届くべき素晴らしいポップソングだと思う。
あたたかくて切ないポップソングを書く力と、抜群の歌声は一年前のデビュー時から感じられたけど、これまでの曲はどこか意図的に普遍的な物語を描こうとしてるところがあった。
だけど“19歳最後の唄”は、どこまでも具体的で個人的だ。弟の就職を心配したり、実家の猫のこと、間近に控えた成人式や友人のことなど、半径1メートル以内の世界が徹底的に描かれ、それが結果的にとても普遍的な表現になっているのだ。ポップソングとしてのダイナミズムを持ったメロディもいい。
大知正紘、ぜひ注目して欲しいシンガーソングライターだ。
インタヴューは現在発売中のJAPAN5月号に掲載してます。(福島)
ROCKIN'ON JAPAN 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする