REDLINE2011

REDLINE2011

下北沢シェルターでイベントREDLINEを観た。出演はtricot、The next! Liddell 1974、真空ホロウ、シリカ。
残念ながらtricotは観れなかったのだが、観ることができた3バンドとも、それぞれのカラーを色濃く放つ、濃密な時間だった。

The next! Liddell 1974は群馬出身の4人組。ステージ上の4人は、コグレ(Vo・G)はメイクをし、ヒラノ(G)は短パンスーツ、他のふたりはラフなTシャツというまちまちな出で立ちで、なんとも不思議。で、鳴らすのはグラムロックとかガレージロック。ステージでピョンピョン跳ねながら繰り広げる彼らの独特なロックンロールショーは危ない匂いが漂い、どの曲も原色のような強烈さがあって、一度観るとちょっと忘れられなさそう。

次に、シェルターを漆黒の渦の中へと巻き込んだのは真空ホロウ。松本の伸びやかで不敵な響きを持つヴォーカルと確かなギター、大貫の極めてタイトなドラミング、そして太く躍動するラインでボトムをしっかり支える村田(髪をバッサリ切っていてびっくりした)のベースとが渾然一体となったアンサンブルは、3ピースの限界というものを知らない。どこまでも強靭で、果てしない広がりを持った音像は、圧巻。見事に真空ホロウの世界を描ききってみせた。

そしてトリは神戸発3ピース、シリカ。半年くらい前に1度ライヴを観たのだが、この日はその時とは別人のように、バンドとしてのタフネスとそこから放たれる音の破壊力が桁違いに増していて、びっくりした。新曲もやったのだが、これが素晴らしかった。凛と鳴るアルペジオと無軌道に暴れる轟音アンサンブルという、両極端に思えるふたつを共存させる絶妙なバランス感覚。そして時折冷静さを取り戻した時に浮き立つ、歌メロはもちろんのこと、ベースとギターのメロディラインの美しさ。それらが相まって、楽曲を極めてキャッチーに仕上げるセンスには脱帽。

これからますます勢いを増していくであろう次世代バンドの、ロックへの衝動と情熱が生き生きと放たれた一夜だった。
REDLINEはこの後も、10日のエッグマン、来週16日のクアトロにて、ラインナップを変えて開催。ぜひ足を運んで、ロックの今を感じてほしい。(中村)
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