中田裕二の新しい旅、東京・日本橋編
2011.12.14 22:43
既にライブレポートにアップされているが、昨日、中田裕二のソロ初となるツアー、東京公演2デイズが終わった。三つ揃いのスーツを着てステージに立つ中田を観た瞬間、そして歌いはじめた瞬間、ああ、もうバンドじゃないんだ、という実感が押し寄せた。アルバムを聴いた時以上に。
エネルギッシュながむしゃら感ではない、いい曲をじっくり歌の力で聞かせるステージは、中田の表現の豊かさを感じさせた。
いいライブだった。
とはいえ、ツアーは始まったばかり、バンドのグルーヴなど、これからまだまだよくなるだろう。
ちなみに会場は、日本橋三越前にできたCOREDO室町に入っている、日本橋三井ホール。古い懐かしいものと新しいものが共存する日本橋という場所は自分の音楽に共通するとMCで語っていた。
「なんか初々しかった」と素直な感想を言うと、本人は「初々しい!?」と笑っていた。アーバンな音楽と自らは言っていただけに意外だったのかも。音楽は成熟しているが、彼の佇まい明るく風通しがいい。
(井上)