結成10周年ツアーファイナルが行われた渋谷AXに行ってきた。
ここ最近のTRIPLANEのインタヴューでは、毎回決まってライヴの話をする。
いま、どれだけライヴに強い意味を感じてるか、ライヴを大事にしているか。
そんなTRIPLANEが今できる全てを出し切った見事な10周年ライヴだった。
13曲を数珠繋ぎで聴かせたメドレーに、広田がカホンを叩いたアコースティックセット。
TRIPLANEの代表曲から、お久しぶりのナンバーまでぎゅぎゅっと詰め込んだ2時間は、
アニヴァーサリーと呼ぶにふさわしい、とても充実した内容だった 。
何度も言うが、TRIPLANEはすごく苦戦を強いられてきたバンドだ。
周りを見渡せば、若いバンドが一足飛びに彼らを越えて栄光を手にしているものわかっている。
だけど、TRIPLANEはTRIPLANEらしいペースで着実に前へと進んでいるのだ。
そして、TRIPLANEの歌には、そうやって進むことでしか描けない歌やメッセージがあると思う。
MCで江畑が、「こんな良い歌を知らない人が日本にはたくさんいる!由々しき事態です(笑)」と、
冗談っぽく言っていたが、実はけっこう本気で言ってるのも、その場のお客さんはわかっているはず。
もっともっとTRIPLANEをたくさんの人に知ってもらいたい、その想いは次の10年へと託された。
今度こそそれを成し遂げてくれそうな手応えを、ライヴ後の4人の表情が物語っている。(秦)