THEラブ人間、ホーム下北沢で初のワンマン
2013.07.15 23:05
彼らの結成の地であり、常に帰ってくる「ふるさと」でもある下北沢で初めて行われたワンマンライヴで、THEラブ人間が見せたもの。
それは、どこまでも剥き出しで、どこまでも死にもの狂いで、どこまでも本気な、THEラブ人間らしいTHEラブ人間の姿だった。
ケンジは身体全体でぶつかるようにドラムを叩き、ツネはこのバンドで音を鳴らすことの喜びを噛み締めるように満面の笑みを浮かべ、タニは弓を引きちぎりながらバイオリンの1ストロークにすべてを賭け、えみそんは小さな体で思いっきりベースを叩き歌い、そして金田は喉を壊すことも厭わず渾身の叫びを上げ続けた。
この5人で歌うこと、この5人で音を奏でること、それがTHEラブ人間のすべてであり、それ以上は何もいらない。
これがTHEラブ人間だ、心からそう思えるライヴだった。
こんな彼らを観たのは久しぶりな気がする。
ここからまた新しい何かが始まる、そう信じられる2時間半だった。
THEラブ人間はこうして下北沢に帰り、そしてここからまた、旅に出る。(小川)