英コメディの金字塔『フォルティ・タワーズ』Black Lives Matter抗議デモの影響でストリーミング・サービスから消える!
2020.06.12 20:25
★Black Lives Matter運動がここ最近は世界的な反人種差別運動にエスカレートし、UKや欧州諸国で「過去に帝国主義/奴隷貿易に少しでも関わったことのある歴史的人物の銅像」はかたっぱしから破壊されたり、BLM抗議組織から撤去を要請されたりする風潮になりつつあることは昨日のブログでもお伝えしましたが、(最新例としてはボーイ・スカウトの創立者=ロバート・ベーデン・パウエルの銅像も標的に!)。
そんな「過去の歴史の検閲運動」がついに欧米のエンタメ界にも波及。
★どぎつい政治ブラック・ユーモアで有名な元モンティ・パイソン=ジョン・クリーズ脚本&演出の『フォルティ・タワーズ』も、ついにそうした昨今の「行き過ぎたポリコレ検閲」の牙にかかってしまった、、、。
問題になったのは、第一シリーズの第6話『ドイツ人』。
このエピソード中でバジルがホテルのスタッフに「戦争の話をするな!」と言い聞かせつつも、ドイツ人の客を見た途端、自らヒトラーのポーズをしながらナチスのグース・ステップを踏み始めたり、「ポーランドを占領して第二次世界大戦のきっかけを作ったのはあなた達ドイツ人じゃないか」と口走ってしまったりetc.のシーンが【人種差別】にあたる、ということで、英BBCのストリーミング・サイトから排除された。
★これを受け、当事者のジョン・クリーズは今朝、自身のTwitterでこんなリプライを。
↓
「同じような意味で言えば、昔ローマ人もブリテン島にすむ我々英国人を400年も奴隷制圧した。
ってことは、我々もイタリア人に損害賠償を要求できるってことなのかな?
さらに言えば、アイザック・ニュートンも奴隷貿易に関わっていた南海会社(18世紀イギリスで設立された南アメリカ大陸用の貿易会社)の株主の一人だったんだけど、ニュートンの銅像はどうすればいいんだろう?/撤去するべき?、、、。
かなりややこしい話になってくるよね」