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    トラヴィスのフラン一家が菜食主義になった理由

    トラヴィスのフラン一家が菜食主義になった理由

    ★もうじき出る!と噂されている、トラヴィスはフランの初ソロ・アルバム『Wreckorder(現時点のワーキング・タイトル)』。

    このアルバム中の1曲で「あのサー・ポール御大(!)がゲスト参加してベースを弾いている」、
    というのは各メディアでも報道されていましたが。


    ★最近のフラン本人のブログによると、

    フランは今回その「感謝/お礼」として、なんと自分だけではなく「妻ノラと今年1歳になる長男(!)も含め、菜食主義になることを決意した」という。

    長年のヴェジタリアンであるサー・ポールは、それを聞いてもちろん大喜び!

    ベルリンでのライヴの楽屋を訪れたフランが、サー・ポールに「家族そろって菜食主義へ改宗」の旨を伝えたその数日後に、

    リンダ・マッカートニー著のヴェジタリアン・クック・ブック3冊が、サー・ポールからわざわざ贈られてきたらしい。


    、、、このニュース自体は非常に心温まるエピソードなのですが、

    筆者が「え?」と少しひっかかったのは、
    まだ自分のことどころか善悪の区別もつかない1歳児(フランの長男)にまで、
    自分たち=両親のストイックな「食生活/主義」を押し付けるのはどうなのか?
    という点。

    フラン自身は「僕の1歳になる長男も既にヴェジタリアンだから」
    なんてブログに書いてるけど、
    1歳の赤ちゃんにそんなこと分かるの?

    発育盛りのこの年頃の子供に必要なのは、動物性蛋白質etcも含んだ「バランスのとれた栄養/食生活」だと思うんですが、、、。

    筆者もセミ・ヴェジタリアンだけど、あくまで大人になって自分の意思で選び取ったライフ・スタイルであって、
    決して家族や両親に薦められた「思想/ライフ・スタイル」じゃない。

    今回のフラン家の菜食主義への改宗って、
    親が子供達に無意識的に押し付けがちな、ある種の「思想ファシズム」なんじゃないか?、、、。

    余計なお世話かもだけど、
    どうもそんな思いが残ってしまうニュースだった。
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