身のこなしのひとつひとつから、怒涛の言葉、そのひと言ひと言まで、とんでもなく華のある、そして凄まじい集中力で導かれる3時間だった。
エンターテインメントと言ってしまえば簡単だが、研ぎ澄まされた音楽的なエッジとたったひとりの強烈な意思が溢れかえった濃厚な時間が、ここまで開かれた、ポップなエンターテインメントとして目の前にある、というのは本当に感動的な光景だった。
音楽的な先鋭化とショウのしてのポップ化を同じ精度でやり抜く、SKY-HIという男のチャームとスキル、そしてエンターテインメントに体のすべてを捧げる心の強さはやはり図抜けていると感じる。
ひとつの言葉、ひとつの瞬間、ひとつのメロディ、ひとつの体の動き。
すべてがハイライトだった。
MCも最高だった。
日高は人として本当に魅力的だ。
音楽家として素晴らしく、メッセージと意思で生きる男として、たまらなく潔くかっこいい。
肯定のメッセージと攻撃的なパワーが等しく生み出されるこのエンターテインメントは今日本ではなかなか見ることはできない。
本当に素晴らしいショウだった。
SKY-HI初の武道館公演を観て
2017.05.02 21:26