一朝一夕には到底到達できない、高み。
30年の実直さと究極的な追及による屈強な「型」。
ひとつの「道」と呼ぶべき孤高の佇まいと、その道に挑み続けることがもたらす真っ直ぐさと正しさが、その音には常に宿っている。
それはライブスタートの瞬間からMCやド迫力の演出に至るまで徹頭徹尾そうだが、僕たち聞き手からすれば、すべての音に間違いなく圧倒されながらも、同時に何かの手本を目の前で示してもらっているような緊密なコミュニケーションを感じられるという、そんな無二のライブがB’zのライブなのだと思う。
概念的な話だが、B’zを観たり聴いたりしていると僕は楽曲の素晴らしさや発明的なフォーマットの凄さを感じること以上に、ふたりのあり方のしなやかさや真っ当さに感動する。
昨年出演してくれた夏のROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017でも強烈に感じたが、今晩観た、B’z自身のツアーでのパフォーマンスにもまた一切揺らぐことのない、確かな生き方とそれゆえの確かなあり方を感じた。
30年の歩みを経て、この境地に達したふたりはこれからいかなる高みを目指すのか。
このB’z道はB’zにしか進むことはできない。
いかなる「完成」がそこにはあるのか、その未来がとても楽しみだ。
B’z、LIVE-GYM”LIVE DINOSAUR”東京ドーム公演を観て思うこと
2018.01.07 20:13