のべ20日間にわたる篭城型ライヴ、と聞かされても正直よくわからなかったが、４人がやりたかったのはこういうことだったのか――というライヴだった。
光村もMCで語っていたけれど、これは「実験」なのだ。といっても、すっげえ楽しい、ここにいる200人だけが目撃できる貴重な実験。
なにしろ、同じセットリストで一度たりともやらないらしい。

今日この日のテーマは「古村プロデュースの『夜』のセットリスト」。
ファンなら同意してくれると思うが、NICOの曲には「夜」がよく登場する。しかも、かなり本質的なかたちで登場する。
だから、この日のセットリストは最高でした、はい。
古くん、ナイス。MCもよかった。ナイス。

JAPANの誌面でも何度も書いているけれど、新曲”ローハイド”がとにかく素晴らしかった。
攻めまくりの無敵モードにいるNICOの、確かな経験と今だからこそのテンションと、そして、そもそも備えていていよいよ磨きがかかりまくってきたセンスと実力の粋を結集させたような、凄まじい曲だ。
この日もよかったけれど、この曲はこれからダイヤモンドのように研磨され、ガンガンよくなっていく。
８月の武道館が今から楽しみだ。

とりあえず、この「カベ ニ ミミ」はまだまだ続くので、ちょこちょこ観にいこうと思っている。また書きます。
写真は会場内のオブジェのひとつ。