大傑作『マッドマックス怒りのロード』が今週末日本公開。”この10年で最高のアクション映画”必見!

大傑作『マッドマックス怒りのロード』が今週末日本公開。”この10年で最高のアクション映画”必見!

『マッドマックス 怒りのロード』が日本でもとうとう20日に公開になる。

何が何でもとにかく絶対に絶対に観て欲しい!!!!

すでに公開されているアメリカでは、批評家のレビューの平均が98点!
http://www.rottentomatoes.com/m/mad_max_fury_road/

この批評家の得点を平均するrottentomatoesのサイトにおいて、歴代のアクション&アドベンジャー映画の点数で、『マッドマックス』98点の上にいるのは、『メトロポリス』(1927年)の99点しかない!
http://www.rottentomatoes.com/top/bestofrt/top_100_action__adventure_movies/

アメリカのレビューを読んでいても、「この10年で一番」と書くところもあれば、「今年一番」と書くメディアもある。若干の差こそあれ、「一番」と書きたくなるような作品である。

ジョージ・ミラー監督が30年ぶりに蘇らせたこの作品、

1)まず、アクション映画として、こんなに狂った映画観たことがない。

70才の監督が、今誰よりもかっ飛んだアイディアを持っているということが、もうカッコ良すぎる。そして、この映画狂いすぎてるだろう、を代表しているのが、ギタリスト役。観ればすぐに同意してくれると思う。そして、これはトリビアだけど、そのギターの音を鳴らしたのは(演じてるのは違うけど)、ヤーヤーヤーズのニック・ジナー!その人選も最高。

しかもそのぶっ飛びのカーチェイス、アクションシーンの約80%が実写というのだ。このあり得ないビジョンと、それを実践する実力、素晴らしすぎる。

2)アクション映画として、こんなに美しく、アーティスティックな方法で撮影された映画を観たことがない。

とにかく、そのフレームがいちいち、うなるように美しい。そのフレームの中に映っている、女の子達の着る服の質感、そのなびき方の美しさから、車がとにかく激しいアクションで走り回るのに、何がなんだか分からない、ということには絶対にならないということ。それは天才的なフレームワークにその秘密がある。そして、シャーリーズ・セロンがインタビューで言っていたけど、ジョージ・ミラーはどんなに遠くにいても、例えば自分のおでこの油の付け方などをおかしいと直しに来るくらいだった、ということだ。これだけど派手な大作を作っているのに、詳細にまで拘って拘って撮影されているのである。そしてそれは、観れば分かるほど美しい。

3)アクション映画としてこんなに深い物語を語っている作品はない。

しかも、何がすごいかって、映画には、ほとんど台詞がないのに、どんな映画よりも雄弁に語っているということ。

物語は、ぶっちゃけ、カーチェイスで、目的地まで行く、ってそれだけの話なのだ。さらに、それだけということは、映画全編で、車が走り続けているだけなのに、まず、その間中、まっっったくテンションが下がらないのである。それがスゴい。そして、台詞はほとんどないのに、どんなアクション映画よりも、語っていることがあまりに深いのである。それが何なのかは、みなさんが観た後で、じっくり語りたいような作品。ひとつだけ言うと、この作品は、『マッドマックス』というタイトルなのに、事実上の主人公は、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサなのである。彼女が結局物語の中心であるということの意味が本当に本当に深い。それが、この映画をこれまでなかったアクション映画にしている最大の理由でもある。そして、それをアリにしている、マックス演じるトム・ハーディも本当に演技が上手すぎる。人間と動物の間?みたいな人種を演じているのだ。ちょうど、『ダークナイトライジング』のベインと人間の間みたいな。

4)総合すると、「アクション映画として」なんて問題ではなく、映画としてとにかく大傑作。

ジョージ・ミラーは、「日本の観客が字幕なしでも面白いと思ってくれるような作品にしたかった」と語っていた。それに監督は、この世界観を作るにあたり、日本のアニメに影響されていて、日本のアニメーターと話し合いをしたとシャーリーズ・セロンも言っていた。

とにかく、語っても語っても語り尽くせない作品。絶対に絶対に絶対に観逃さないで!
http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/

予告編こちら。
https://www.youtube.com/watch?v=zenRD8CNaJ0#t=53
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする