リアム・ギャラガーのソロ・アルバム『アズ・ユー・ワー』がエド・シーランの『÷(ディバイド)』を凌ぐ速さで売れ、英チャートで1位を記録した。
https://rockinon.com/news/detail/168091
https://rockinon.com/news/detail/168332
その結果については、本人もツイートで「これでロックンロールがナンバー・ワンであることが証明された」とコメントしていたが、
https://rockinon.com/news/detail/168332
1位を獲ったことについて、もう少し長く「New York」誌に語っている。
http://www.vulture.com/2017/10/liam-gallagher-on-forgetting-the-words-to-come-together.html?utm_campaign=nym&utm_source=tw&utm_medium=s1
●ロックンロールが重要ではなくなった理由は何だと思いますか? 人々がもうアルバムを買わなくなってしまったからでしょうか? それともアーティストのインタビューがどれも退屈だからでしょうか?
「えっと、いや人はレコードを買うだろう? なぜなら、俺のレコードは、イギリスで1位になったから。どいつもこいつも『ファッキン最悪だ。ギター・ミュージックもロックンロールも終わりだ』と言っていたけど、俺はそれが間違っていたことをたった今証明してみせた。少なくともイギリスではな。俺のアルバムはトップ10のどのアルバムよりも売れたんだ。つまり、論より証拠だよ。しっかり作ってさえいれば、しかも、正しいアーティストが、ロックンロールっていうのはクールなんだよ。
ただこの数年間ロックンロールがクソだったのは、ロックンロールを作ってるフリをしている奴らが、ロックンロールじゃなかったからだよ。奴らは、音楽そのものよりも、ビジネス面についてばかり時間を割いていた。『何枚の売り上げを記録したのか? スタジオはいくつ使えるのか? これがいくつで、あれがいくつだ? 』ってね。そんなことに費やす時間があったら、スタジオに入ってファッキン良い曲を書く努力をするべきなんだよ。ダウンロードがいくつあったか心配している暇があったらさ。つまり、問題はそこなんだよ。
それからインタビューについてだけど、どいつもこいつも本当は色々と語りたいことがあるのに、でも、ロックンロールを通した人生というものをごまかしている。物事をはっきりと言ってしまったら、曲をラジオでかけてもらえないと分かってるんだ。まるで『こんなこと言ったらお母さんにあとでお仕置きされる』って感じでさ。だからどいつもこいつも言いたいことを自分の中でとどめている。だけど、俺はそいつらが本心を語ってるのを見たことがある。奴らは、パーティーでコカインを吸い込んだりしたら、もう言いたい放題なんだ。それなのに、いざマイクを向けられると、オシッコをちびってるってわけだ。つまり、どいつもこいつも偽物ってことだよ。」
●あなたが今好きなロックンロール・アーティストはいますか?
「いないね。俺だけだよ」
また、リアムは、フー・ファイターズが主催した「Cal Jam」に出演し、フェスの最後にジョー・ペリーとも共演しザ・ビートルズの”Come Together”を演奏。ボーカルを担当したが、ビートルズの大ヒット曲なのに歌詞カードを掲げていたばかりか、観客席から女の子を引っ張って来て、彼女に歌わせたり、自分は観客席に飛び込むなど、ちょっとあやしい動きをしていた。
https://rockinon.com/blog/nakamura/168073
映像はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=8rbUudNk_k0
私も、ビートルズの曲なのに、歌詞カード必要なんだと思ったのと、パフォーマンスが少し変だったので、どうしたんだろうと思っていたのだ。それをこのライターが訊いてくれた!
●この前の週末に、フー・ファイターズのフェスに出演しビートルズの”Come Together”を歌いましたが、歌詞カードを見ていました。あの曲を歌うのに歌詞カードが必要だったんでしょうか?
「俺は、”I Am the Walrus”をやるんだと思っていたんだ。だけど、到着してみたら、”Come Together”だった。それで、『ええ? 何? なんで? 』となった。さらに、それまでの間に酒も飲み過ぎていた。俺は、リハーサルをしっかりしていない曲をいきなりステージで歌うタイプじゃないんだ。とりわけ、今はソーシャルメディアがあって、失敗すればそれがしばらくは晒されるわけだからな。それで、『こんなのファックだ』と思った。だから、観客席に飛び込んだ。そう。だから歌詞を忘れたんだよ。だけど、自分の言葉と”I Am the Walrus”と、”Come Together”とマッシュアップしてしまったことすらほとんど覚えていないんだ」
なるほど。あのどこか変だった行動の理由がこれで分かった。
またこのインタビューでは、20周年を迎える『Be Here Now』の評価が悪いものとになってしまったことについてのコメントもしている。リアムとしては良いアルバムだと思っているけど、あのアルバムはノエルが前妻との関係が悪化している時に作っていたので、彼にとって辛い思い出がある。だから、彼がこのアルバムを否定するようなことを言った。それを聴いて自分の意見も言えないような奴らがそれに従っている結果だ、と語っている。
また、今後のツアーも楽しみで、みんなが曲を覚えてくれていたら嬉しいとも語っている。