ケンドリック・ラマー、「『ブラックパンサー』の続編では悪役で出たい」と語る。『ブラックパンサー』記録的な大ヒット中。

ケンドリック・ラマー、「『ブラックパンサー』の続編では悪役で出たい」と語る。『ブラックパンサー』記録的な大ヒット中。

『ブラックパンサー』が、公開からわずか12日間で、興行成績7億400万ドルを達成してしまった!例えば、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は5ヶ月間の全上映日程で7億7300万ドルだったそうなので、どれだけのスピードか分かってもらえるのでは。ケンドリック・ラマーが手がけたサントラの方も、2週連続で1位を獲得。予想をはるかに超える現象となっている。まだ、日本と中国で公開されていないので、公開されたら10億ドル超えも確実。過去に10億ドルを超えた作品は32本だ。
http://www.imdb.com/imdbpicks/29-billion-dollar-grossing-movies/ls063095038/mediaviewer/rm3587670016

現在ジェイムス・ブレイクが前座を務めるヨーロッパ・ツアーを行っているケンドリックが「BBC Radio」に出演し、約1時間にわたり『ブラックパンサー』からツアーなどについて語っている。その中で『ブラックパンサー』の続編に出たいか?と訊かれ、「もちろん出たいよ!(笑)」と嬉しそうに返答。どんな役をやりたいかの質問には、真剣に考えた後(笑)、悪役のキルモンガーがやりたいと言っている。以下要約。

●『ブラックパンサー』の続編ではカメオ出演したいか?
「もちろん出たいよ!(笑)」。

●具体的にはどんな役?
「(しっかり考えてから)キルモンガーが大好きだった。彼は悪役だけど、愛されるキャラクターだ。誤解されているだけなんだ。だからキルモンガーを演じたいよ」

●『ブラックパンサー』のサントラについて。


「『ブラックパンサー』に関われたことは光栄なことだった。音楽のみならず、映画全体が、キャストから監督のライアン・クーグラーから、この作品は今だけではなく、普遍的な作品になると思うから。

だから音楽を作るに当たっては、それを、称賛するものにしたかったし、自分も最高の形で作品に関わりたかった。

幸運にも、不幸にも(笑)、映画全編を(サントラを作る前に)観ることができた。映画を観てみんなと同じような衝撃を受けた。サントラとしては、ブラック・カルチャーを象徴する音楽を作りたいと思ったのと同時に、映画のクリエイティブ的な面も表現したかった。2人の重要なキャラクターがいるようなね。曲を聴いた時にキャラクターのパーソナリティが聴こえてくるようにしたかったんだ。例えば、“Black Panther”や、“King's Dead”からは、ティ・チャラが聴こえてくると思う。そういう世界を想像しながら音楽を作るのがすごく好きなんだ」

●“Pray For Me”のバックコーラスなどに見られる南アのインスピレーションについて。
「それにインスパイアされて自分のバースがもう一段良くなる。それがコラボレーションの醍醐味だから、知名度ではなくて、どんなエネルギーももたらしてくれるかによってコラボレーターを選ぶのが大事なんだ。そのサウンドを聴いただけで、そこで何が起きているのか理解できて、俺のバースがさらに良くなる。それは、単なるサウンドではなくて、カルチャーそのものなんだ」

●グラミー賞でのパフォーマンスについて。
「ああいう場でのパフォーマンスを考える時は、必ずプリンスやマイケル(・ジャクソン)がどういうことをしたのか思い出すようにしている。彼らが、いかに物語の流れを作るようにしていたのかを。つまり、自分の音楽をいかにして完璧なビジュアルとして完成させらえるのかを考えるんだ。自分の音楽をこれまで聴いたこともなかった人にも成立するような。それが俺の目標だ。自分を知らない人にまで届くようにすればどうすればいいのかを考えるんだ」

●現在ツアーにおいては、ケンドリックが「カンフー・ケニー」になりきり、ブルース・リーを彷彿とさせるジャージ姿で、ステージに立っていることについて。
「子供の頃からカンフー映画が大好きで多大なる影響を受けた。それは、ブルース・リーのみならず、『空とぶギロチン』シリーズから、『五毒拳』などの伝説的な作品など」

「自分の中で新しいと思える曲が出来たきた時に、それが自分のオルター・エゴであり、自分の一部でもあると感じられた」。だから、このキャラクターを作ったということ。

●ヒップホップアーティストが音楽フェスのヘッドライナーを飾るようになった今の音楽シーンのトレンドについて。ポピュラー・カルチャーでの人気について。
「それはいつだってそうだった。ヒップホップは、常に変化をもたらしてきたんだ。だから、”トレンド”とは言いたくない。なぜならヒップホップは常にアンダーグラウンドなものであって、メインストリームの人気を獲得しても、そこにはどこかアンダーグランドならではの魅力がある。それは、俺たちが言いたいことははっきりと言うからだと思う。好きになってもらえるかどうかは別として、そこには生々しい感情が絶対にある。それが人をインスパイアし続けると思うし、ヒップホップを嫌いだと思っている人たちをも、密かに嫉妬させると思う。ステージで好きなことを言えているから。そして、フェスなどに出演した時には(色々な国の人たちが観に来てくれるから)、それが黒人のコミュ二ティだけを代弁しているわけではなくて、様々な人たちをインスパイアしているのを実感できるんだ」

ケンドリック・ラマーは、今年のフジロックに出演が決定している。
http://www.fujirockfestival.com/

そして待望の『ブラックパンサー』日本公開は3月1日!!! 『ブラックパンサー』は、アメリカでは、たった10日間で、4億ドルの興行成績を記録。史上2番目の速さでと達成している。『ブラックパンサー』を超えるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のみで、8日間で4億ドル超えを記録した。
http://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther.html
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