祝ジャック・ホワイト全米1位+携帯禁止のライブも最高!!!映像。

祝ジャック・ホワイト全米1位+携帯禁止のライブも最高!!!映像。 - Photo by David SwansonPhoto by David Swanson

ジャック・ホワイトのソロ3作目となる『ボーディング・ハウス・リーチ』が発売となり、無事1位を獲得した。これでソロ作3作とも1位を獲得したばかりか、売上枚数は12万4千枚にあたり、今年発売されたロック・アルバムで1位となった。さらに、今年発売されたアルバムの1週間の売上としてはジャスティン・ティンバーレイクの『マン・オブ・ザ・ウッズ』の24万2千枚に次ぐ2位。ビルボード誌が報じている。
https://www.billboard.com/biz/articles/8279423/jack-whites-boarding-house-reach-debuts-at-no-1-on-billboard-200-albums-chart

先日ブログにも書いたように、アルバムの発売日に、ジャックはなんとブルックリンのワルシャワというキャパたった1000人の会場でライブを行った。その後、ロンドン、パリとライブを続けていて、その映像は、公式YouTubeやインスタグラムでいくつもアップされている。

こちら。


https://www.instagram.com/p/Bg39g78nh1O/?hl=en
https://www.instagram.com/p/Bg39VhqnEMo/?hl=en

以前語っていたように、携帯は禁止で、列に並んでいる間に、各自配られた専用ポーチに入れるシステム。会場を出るまで開かなかった。

ライブはそれで大正解という最高の内容だった。

それに何より、最新作のモードと一緒でこの日のライブは、ジャックの中でも最もクレイジーで、ワイルドなものだったのだ!

まず、携帯がないので、携帯のスクリーンに邪魔されないというのは大きかったと思う。観客がライブにのめり込んでいて、全体としてロックのライブのうねりを生み出していた。それがとにかくカッコ良くて、こんな場面、もう最後にいつ観たのか思い出せない、という光景が広がっていた。それが異様に新鮮で大興奮した。上の映像で、ジャックが観客に手拍子を仰いでいるが、一瞬にして手拍子になるので、ジャックが本当に嬉しそうな笑顔になっているのが分かると思う。ライブは終始そんな感じで、ジャックの一挙手一投足に誰もが釘付けだった。これまでだって、その他のライブだって、本来そうあるべきだったのだが。

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携帯を禁止したジャック・ホワイトは、ホワイト・ストライプスの時からそうであるように、この日もライブでいかにその生々しい緊迫感を持続し続けるのかに命をかけていた。この日久しぶりにこの小さい会場で観たので気付いたのだが、なんと明らかにいまだにセットリストを作っていない。だから、曲が終わる頃に、次の曲の頭を弾くプレーヤーにジャックが囁いているのが観えた。それだけでもうかなりスリリングだった。

ひとりのキーボードプレイヤーが知らされたら、もう一人のキーボードプレイヤーに伝言したり、ドラマーにジャックが伝え、ベースプレイヤーにもジャックが伝え、二人が演奏を始めて、キーボードプレイヤーは何の曲かに気付きそのまま演奏に加わったりしていた。バンド・メンバーだって今回から新しくなったのに、みんな曲を全部覚えていなくてはいけない。


そして最初に書いたようにこの日は最新作の実験的なモードが炸裂していた。ジャックは、新作では全く新たな方法で自らのサウンドへアプローチをし、新たな方法でサウンドを作り上げている。だからこの日のライブでも、過去の曲は大きくアレンジされていることが多かった。

しかもその場で、それぞれの曲の長さや、音量の調節までジャックが指示しているのも見えた。例えば、最新作の“Get in the Mind Shaft”では、オートチューンを使っているが、それに引っ張られる形で、ストライプスの”I’m Slowly Turning into You”なども、いつも通りに始まり、途中のギター・ソロをほとんどダフトパンクかというようなサウンドにしている場面があったりした。常にサウンドがどこに向かっていくのか分からないスリリングさと危険な感じが続いたのだ。それでいて、最後は、ドラマチックに締めくくっていた。

新曲の中で最もカッ飛んでいたのは、”Ice Station Zebra”かもしれない。この頃までには、ジャックはシャンパンをラッパ飲み状態。マイクを3本使い分けながら、ギターを背負って、ジャズスタイルのサウンドに合わせてラップをしていた。しかもジャックがそれに合わせて踊ったりしてもしていたのだ。インタビューで、「この歳でいまだやったこともないことに挑戦できて嬉しい」と言っていたけど、この曲のパフォーマンスにそれが象徴されていたと思う。

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ジャックはこの日、このアルバムのキャッチフレーズの一つでもある、”Are You With Me?”と何度も繰り返した。これは、ライブに付いて来ているか?という掛け声でもあり、また、この彼としては最も実験的な作品に付いて来れたか?というリスナーへの問いかけでもあったと思う。さらに、この日売られていたTシャツにもその言葉が書かれていたのだけど、それはほとんど選挙のキャンペーンのように見えた。この作品がジャックにしては政治的であることもその掛け声は示唆していたと思う。

だから、ライブの後半で、リベラルな地区であるNYとは違う「アメリカの別の場所の物語であり、いかに簡単に問題を解決してしまうのか?について歌った新曲」と紹介して、”What’s Done is Done”を演奏した。この曲については「アメリカでいかに簡単に銃が買えてしまうのか、について歌った」とインタビューで語っていた。

そこからその曲のキーボードサウンドに続けて、ストライプスの名曲”We’re Going to Be Friends”につながったので、観客は即大合唱。その後も続けて、”Carolina Drama”で大合唱だった。ジャックはその観客の声やスピードに指示を出して、全体を見事にまとめ上げ、ものすごい一体感でライブは終わった。

そこでライブが終わってもおかしくなかった。

しかしジャックの何がすごいかというと、そこまで緊迫感あり最新モードの1時間半以上続くライブを展開したにも関わらず、アンコールで戻って来たばかりか、生き返ったかのような元気さで登場したこと。そこからよりストレートなロックンンロールショーをやるかのような勢いで前半押しまくった。アンコールというよりは、2つ目のライブを観ているようだった。1曲目の”Battle Cry”ではステージで飛び跳ねながら、ヘビーなギターをかき鳴らし、観客にも手拍子の指揮をと取る。魂を再燃させるかのような始まりだった。それに合わせてジャックがギターを弾きまくった。より実験的だった本編に比べ、一気にパンクバンドになったかのような勢いだったのだ。

  • 祝ジャック・ホワイト全米1位+携帯禁止のライブも最高!!!映像。 - Photo by David Swanson

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その後、”Sixteen Saltines”などで観客も飛び跳ねまくり、ストライプスの”Ball and Biscuit”のギターサウンドが始まると大歓声で大熱狂。ジャックはその曲でもマイクを使い分け、実験を繰り返し、観客のテンションを上げまくった。「みんな気分はどうだ?」の問いかけにも大大大歓声。「君たちは最高だった」と言って2時間強圧巻のライブを終えた!!! これまでと同じ方法でただ走りまくるのではなくて、最新作同様に自分の定番をいかに変えて、それでもスリリングなライブをできるのかを、ジャックは最新ライブで観せてくれた。だから、これまで観たこともないようなライブになっていて、それが最高だった!!!!

ジャックは4月19日から故郷デトロイトで全米、ヨーロッパツアーを開始。ロラパルーザや、NYのガバナーズボールなどのフェスではヘッドラインも飾る。この日のライブは1000人キャパだったが、アリーナでフェスでどのような展開を見せるのかまた注目だ。
http://jackwhiteiii.com/tour-dates/

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セットリスト
1. Over and Over and Over
2. Dead Leaves and the Dirty Ground (The White Stripes)
3. Corporation
4. Lazaretto
5. Cannon (The White Stripes)
6. Why Walk a Dog?
7. Connected by Love
8. I Cut Like a Buffalo (The Dead Weather)
9. Respect Commander
10. Get in the Mind Shaft (ライブ初演奏)
11. I’m Slowly Turning Into You (The White Stripes)
12. Blunderbuss
13. Missing Pieces
14. Ice Station Zebra
15. Hello Operator (The White Stripes)
16. Just One Drink
17. What’s Done Is Done
18. We’re Going to Be Friends (The White Stripes)
19. Carolina Drama (The Raconteurs)

Encore
20. Battle Cry
21. Black Math (The White Stripes)
22. That Black Bat Licorice
23. Would You Fight for My Love?
24. Broken Boy Soldier (The Raconteurs)
25. Blue Moon of Kentucky (Bill Monroe and the Bluegrass Boys)
26. Sixteen Saltines
27. Ball and Biscuit (The White Stripes)
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