トム・ヨークが「ディストピア」なソロ作がすでに完成していると語る。『キッド A 』、『アムニージアック』の20周年記念アルバムについても示唆。東京に行った時の時差ぼけが「存在意義を見失う」ことの定義だと語る。

トム・ヨークが「ディストピア」なソロ作がすでに完成していると語る。『キッド A 』、『アムニージアック』の20周年記念アルバムについても示唆。東京に行った時の時差ぼけが「存在意義を見失う」ことの定義だと語る。

トム・ヨークが、CRACKマガジンのインタビューに答え、ソロ作がすでに完成していると言っている。さらにソロ作は、ディストピアと不安が大きなインスピレーションとなっているとも。また、メンバーと『キッド A』と『アムニージアック』を最近見直したと言っているので、来年『キッド A』20周年にボックスセットが発表されるのではないかと思う。
https://crackmagazine.net/article/long-reads/thom-yorke-daydream-nation/

以下抜粋。

●完成したソロ作は、トム・ヨークがこの20年で探求してきたエレクトロの自然な延長線上にある。
「間違いなくヘビーだし、大きなサウンドだ」

●ソロ作がかなりディストピア的な内容であることに自覚的か?
「そうだと思う。東京に行ったことある? その時の時差ぼけこそが、僕にとっては、『存在意義を見失う』(existential crisis)ことの定義なんだ」

「ディストピアというのはひとつあると思う。だけど、僕にとって大きかったのは、不安であるということだった」「僕の場合は、どういうわけか、その不安がクリエイティブにディストピアンな世界を生み出していた。様々なイメージが見えていたんだよね」

●我々がディストピアな社会に向かっているので、それがこのソロ作に映し出されたのだと思うか?
「それは間違いなくこのレコードに映し出されていると思う。僕らがディストピアの社会に向かっているのかどうかについてだけど。僕らがこの危機に陥ってしまったのは、社会のシステムと機能がそうすることを僕らが許可してしまったからだと思う」「だからこそ、今僕の息子が政治の勉強しているのを見て素晴らしいと思う。若い世代が政治を重要なことだと気付いてくれている」「僕らの世代は今それを放棄してしまったと思うから。僕らはルーザーに責任を任せて、彼らが正しいことをしてくれるはずだと思っているわけだから」

●『キッド A』と『アムニージアック』時を振り返る。
「実は、最近みんなと『キッド A』と『アムニージアック』を見直していたんだけど、あの当時みんな終わる頃までには、何か怒っていたんだ。『OK コンピューター』のあのクレイジーな時期をくぐり抜けて、終わり頃には、僕自身、緊張病性になっていたしね。それでその後1年半ほとんど休みもなく懸命に作業した」

「自分達でも何をやっているのか分かっていなかったし、僕はリハーサルも拒否していた。つまり、カオスだったということ。

当時僕とスタンリー(・ドンウッド)でやり取りしたファックスが詰まった箱を最近見つけたんだよね。それはアートワークに関するものだったんだけど、それが最高でさ」

「僕らはそれらを全部使ってクールな何かするつもりだよ」(→先日このファックスをプリントしたTシャツを限定で売っていた)

●未来をどう思っているか?
「僕らは今最大の危機に直面したと思うんだ。だからこれが最後の危機で、僕らの内面にある怒りやフラストレーションが何かしらの成果に結びついてくれたらいいと思う。というか、僕らは本当に目を覚まさなくちゃいけない。だから、僕らを崖から落とそうとする狂気と闘い、その車輪を外したら、僕は未来に希望を持てるよ。今はその車を運転しているのが誰なのかを目撃しているところで、僕らがそれで目を覚ますんだと思うからね。そう願うよ」
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

洋楽 人気記事

最新ブログ

フォローする