『GRUNGE』写真集

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RO最新号が94年特集ですが、ちょうどそこに辿り着く直前までのシアトル・グランジ・シーンを捉えたカメラマンMichael Lavineの写真集『GRUNGE』(Abrams Image刊/Photographs by Michale Lavine, Text by Thurston Moore)が発売された。前文はサーストン・ムアが書いている。そもそも彼の家でコピー機を借りていたサーストンが写真集にまとめたらどうかと提案したことがきっかけでこの本が作られたそうなので。以下サーストンの前文の一段落目と最後の段落から(手抜き)。


「Grunge?
酷い名前だ。はっきり言って野暮な名前である。でも、その野暮さがなんとなく笑えるとも言える。それにそれこそがポイントだったんじゃないかとすら思う。それは、80年代後半であり、ニルヴァーナであり、マッドハニーであり、サウンドガーデんであり、その他、Bruce PavittとJonathan Ponemanが創設したサブ・ポップ・レコーズからアルバムをリリースした大量のシアトル・バンド達のことだった。キッズは本当にクールではなく、クールを通り越していた。彼らは”LOSER" という高校時代の侮辱を引き受け、再定義してみせた。サブ・ポップ・レコーズは自ら”野暮フェス”という名前のイベントを開催したくらいだったから」


「独立した自由なサブカルチャーの官能性とは、甘美かつ表面的には粗く、そしてそれがMicheal Levineの80年代初期のシアトル・ストリート・シリーズへのスタンスでもある。その後撮影されたバンドの写真が宣告する態度とは、精神錯乱した祝祭であり、ストリート・キッズ達が自らが招いた約束された場所への、エキサイティングで、クリエイティブなマニフェストである。この時代のバンド達は、パンクからすでにロックンロールの報酬なんて安っぽいということを学んでいた。だから肝心なこととは、オーディエンスを、カメラを、そして世界を睨み返してみせることができるということだったのだ。壊してみろ、と挑発する目の前の鏡のように」


http://www.amazon.co.jp/Grunge-Thurston-Moore/dp/081095317X
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