ディカプリオが語る『インセプション』:僕も混乱した?!

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NY TIMES日曜版の一面は『インセプション』!!!ローリング・ストーンのガガ表紙号にも、初レビューが掲載されていた。トラバースは、3つ星半(4つ星が満点)。実は、これだけ早いレビューはローリング・ストーンのみに掲載されていて、同じ手法は、『ダークナイト』の時も取られていた。そして、その時は満点。しかし、それ以外には、マクドナルドと提携しているわけでもないし、大した宣伝も今のところされていない。公開は来週7月16日なのに。つまりこの作品は、例えば『トワライト』のように大々的にプロモーションをして、大騒ぎで観に行くブロックバスター映画ではない、という、そういう宣伝の仕方なのだと思う。予算は160ミリオンドルなのに!まるでインディ映画の口コミ手法を使ったようなやり方である。

監督のクリストファー・ノーランも、スタジオも、この映画に相当の自信があるのかもしれない。その内容は、主演のレオナルド・ディカプオ曰く「すごくよく書けた分かりやすい脚本だった。だけど、彼の頭の中に8年間あったものを本当に理解するには、クリスに直接聞かないと分からなかった」らしいのに……。

この作品は、今のところどんな内容なのか、予告編を観ただけではよくわからない。トラバースのレビューを読む限りでは、映画を観てももしかしたらわからないのかも?しれないのだ。しかし、とにかく素晴らしいことだけは間違いないらしい。「僕らは常にバカ扱いされてきたから、ノーランがこれほど観客の知性を信じると、興行成績に響くかもしれない」けどと。ぎゃっ。

この作品は、東京、イギリス、パリ、モロッコ、LA、カルガリーで撮影された大規模な作品で、ノーラン曰く「夢について語っているわけだから、これを小規模の作品として完成させるのは不可能だった」と。

『インセプション』の脚本は、もし何人もの人が同じ夢を見ることができたらどうなるか、というところから始まったらしい。「プライバシーを削除したら、人々が関わり合うことのできる無限大の数のオルタナ・ユニバースを創ることができる」と。

しかし「これは究極的には、アクション映画であって、観客を常に惑わせるようなものではない」とも。また、『ロード・オブ・ザ・リングス』三部作や、『スター・ウォーズ』などを観て、ファンタジーのほうがディテールが描きやすいと思ったことと、さらに『マトリックス』の成功を見て、複雑な哲学的コンセプトの作品を大衆が受け入れると知れたことが、この作品を創る大きなきっかけになったとも語っている。

世界で10億ドルの興行成績を記録した『ダークナイト』だが、その観客は、インディ・ロック・バンドのハード・コア・ファンなノリでもあったりする。トラバースやNY
TIMESの心配をよそに、大ヒットするんじゃないかと思う。して欲しい!それに、この夏他に観る映画ないし!私は間違いなく初日に観に行きます!だから、もう、チケット買わなくちゃ。
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