ビョークが前から熱心に活動している、アイスランド政府が国の資源をカナダの会社に不当に安い値段で売ることへの抗議。詳しくはこのブログでも何度かレポートさせていただいておりますが。
http://ro69.jp/blog/nakamura/37543
http://ro69.jp/blog/nakamura/37255
それについての最新記事がピッチフォークに掲載されています。
http://pitchfork.com/news/40844-bjork-talks-about-icelandic-energy-controversy/
それによるとビョークは最近、カナダのMaclean誌のインタビューに答え、なぜ彼女が反対するのかを語ったそうなのですが、それが発表された後に、そのカナダの会社が「誤報があるので、訂正しないなら裁判をする」とMaclean誌を脅したため、現在その記事は訂正されています。
問題になったのは、ビョークが、「カナダの会社MagmaのCEOが、これまでも、南米において人道に反し、労働組合の法律を破ることで有名である」と語ったこと。
http://www.grapevine.is/News/ReadArticle/Canadian-Publication-Retracts-Bjork-Interview-After-Magma-Threatens-Libel-Suit
それを受けて、ビョークがピッチフォークのインタビューに答えているのですが、ビョークは彼らが脅した本当の理由は、実は他にあって、それは、ビョークがこの記事の中で、彼が海外のプレスには語っていない、その他にも隠していることを語っていて、それが漏れてしまうのが怖いからだろうと言うこと。
それでビョークは少し前までは、この件が片付くまで、新作には取りかかれない、と言っていたのですが、進展がありました。ピッチフォークのインタビューの最後で、「この件は新作に影響しますか?」という質問に。
ビョーク「フム……わからないわ。私の最後のアルバム『VOLTA』は、正義や公平についてであり、同時にそれを主張した作品だったと思うの。(新作については)今その最中にいるから、何についてなのかを語るのは難しい。でも、今アイスランドで革命が起きているまっただ中にいるわけだから、自分だけ、耳にガムを突っ込んで、目隠しした状態でアルバムを作るなんてできない。だから当然これらのすべてが私の新作に何らかの影響を与えると思う」
ピッチフォーク:ちなみに、今新作は作っているのですか?
ビョーク「ええ。あと数ヶ月でできるわ」
と。あれ、進展している!しかしアーティストの言う「数ヶ月」ほど信頼ならないものもないので、期待しないように、しかし思い切り期待して待ちましょう!来年の楽しみが増えた!!!!
あの、ちなみに、全然関係ないですが、トリビア。ビョークのマネージャーとArcade Fireのマネージャーは同じ人です。ウィン・バトラーは、ビョークの大ファンでもあります。しかし、本当に数ヶ月で完成なら、ビョークとArcade Fire、両方コーチェラに出ないかな〜。それとレディオヘッド。あ、ローリング・ストーンズが出るという噂なんだった……。となると、ヘッドライナーが溢れるか。