最新ビョークはこんなことになっていました!

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ご報告が遅くなってすいません。
ビョークを、現在マンチェスターで行われている、Manchester International Festival(6月30日〜7月17日)にて
観て来ました。
http://mif.co.uk/


先日ちょこっとご紹介したデーモン・アルバーンのオペラが初上映されたり、またアントニー・ハガティや、Wu Lyfなども出演のフェス。


ビョークはこれから発売される『Biophilia』をライブで世界プレミアするという超贅沢なフェスです。


会場はCampfield Marke Hallという、普段はライブには使われていないと思われる倉庫のような場所。そこで6月30日を皮切りに6回公演が行われています。


ステージは、ちょうどボクシングリングのように、会場のド真ん中にあり、観客(1800人)は360°入るシステム。


TV画面のようなスクリーンがステージの頭上にこれまた360°8枚あり、四つ角には楽器が。ひとつはパーカッションで、ひとつはプログラミング、さらにこのために作られたという巨大なみたこともない楽器が両端にありました。さらにアイスランドから連れて来たというコーラス隊の若い女の子達24人。ビョークはご覧の通り、連獅子ですか?という出で立ち。そして、なぜ顔の周りに一周黒いゴムみたいのがあるのかは不明。あと、ビョークすごく痩せていました。


ライブは、ビョークも以前語っていましたが、ミクロの世界を見つめながら宇宙を描く、というか、ミトコンドリアが宇宙で爆発しているというか? それらを、時代と空間を超えてつなげてしまっているような気がしました。それから、スクリーンとか、このパフォーマンスの形態で体験することによって成り立つように最初から作られているという感じのものでした。


サウンド自体は、基本的にはプログラミングとパーカッションとビョークのこれまでにないパワフルなボーカルと24人のコーラスでできていて、シンプルとも言えるのですが、でも、例えば木琴のような楽器を叩いているはずなのに、出てくる音は、電子音的なサウンドだったり、見たこともないような巨大な振り子がゆらゆら揺れてそこから音が出ていたりと、摩訶不思議炸裂で、さらに、オーガニックなものとエレクトリックを融合させているとも思えました。


そもそも、1曲目が始まる前に、ナレーションが入り、それは確かにプラネタリウムを訪れた時のような雰囲気があり、1曲目は「サンダーボルト、ライトニング、アルペジオ」と冒頭にアナウンスがあったのですが、ステージの横に本当にサンダーボルト?ライトニングをビカビカと起こすような機械が置いてあって、それがビカビカ光るだけじゃなくて、それがエレクロなノイズをサウンドの一部として鳴らしているのです。


という具合に、驚きに溢れた仕掛け全部で20曲も披露されました。そのうちの新曲は、なんと12曲!


しかし、その中で、この新しい「バンド」サウンドにアレンジされた"Hidden Place", "Joga"、”Isobel”、”Undo"なども披露されそれがまた素晴らしかったのです。最後には”Declare Independence" でもうこぶし入りまくりの”HIGHER HIGHER!!"で終わりました。


会場がたぶん元々ライブハウスではないせいか、猛烈な暑さ。これがビョークじゃなかったら、集中力も途切れて途中で倒れていたかもというくらいの汗ドロドロ状態で観ましたが、それでも素晴らしいと思えたのは、やはりビョークだったからなはず。


昨日のビョークが「フォークだ」と語ったとのニュースがありましたが、だからではないですが、実は観ている時にふとフリート・フォクシーズを思い出していました。もちろんサウンドは全く違うけど、今アーティストが普通に生きていると、地球上で人間はどうしてここにいて、どんな役割を担っているのか、みたいなことをこれまで以上に無視して作品は作れないのではないかと、思い、そこが共通しているなと思ったからです。それからテレンス・マリックの新作『ツリー・オブ・ライフ』も思い出したのですが。
http://ro69.jp/news/detail/54114


詳しくはまた最新号で書かせていただきます!


Bjork Live photo by Carsten Windhorst
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