タランティーノ新作7分上映の評判がめちゃくちゃ良い!&カンヌ映画祭コンペ作の評判

タランティーノ新作7分上映の評判がめちゃくちゃ良い!&カンヌ映画祭コンペ作の評判

カンヌ映画祭で、ポール・トーマス・アンダーソンの『THE MASTER』の映像が5分上映されたそうで、その評判は素晴らしく良いのですが。なんと!一緒に上映されたクエンティン・タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』の約7分映像のほうが、さらに面白かったと大評判になっています。なぬっ。

しかも、主演のレオナルド・ディカプリオが面白いらしい!

物語は、ジェイミー・フォックス演じるジャンゴとクリストフ・ヴァルツ演じるドイツ系賞金稼ぎのドクター・シュルツが、ジャンゴの妻をディカプリオ演じる農園主であるカルヴィン・キャンディから救うというもの。

そこで、ディカプリオが人種差別用語などを連発するらしいのですが、それがとにかく活き活きとしているらしいのです。ディカプリオが活き活きとしていたことなんてありましたっけ?いつも眉間に皺寄せて悩んでばかりだったのに!

ジェイミー・フォックスのコミック・センスは言わずもがなだし。クリストフ・ヴォルツはどんな酷い映画に出てても完璧な演技を観せることができるくらいの才能だし。

この作品は、もう撮影してから随分経つのに、最近になってカート・ラッセルが降板したくらいで、これまでも、ウィル・スミスから、ケヴィン・コスナーから、サシャ・バロン・コーエンなどなど役を受けなかった人達が続出。どんなにとっ散らかった内容なのかと心配されていたので、カンヌ映画祭で観たジャーナリスト達はその出来の良さにびっくりしたようです。さらに、これからサプライズの出演者も登場するそう。

とは言え、まだまだ5分対7分の対決です。完成作を観るまでなんとも言えませんが、とりあえず盛り上がります。

カンヌ映画祭自体は、これから一気にラストスパートですが、前半は、評判の良い作品がほとんどなくて、唯一どのレビューを読んでも誉めている人が多いのは、ミヒャエル・ハネケの『Amour』(愛)です。現時点ではパルム・ドールに一番近いと言っていいと思います。

これから先は、クローネンバーグの作品などなど期待作が上映されていきます。

ちなみに、日本で撮影されたアッバス・キアロスタミの作品は、私が読んだレビューいくつかからのみ判断すると、物語の意図が分かりづらいらしく、観終わった瞬間に、それが良いという人と、結局何だったんだ、という賛否両論になっている感じです。

写真は、去年リークしたタランティーノ映画の脚本の表紙。読みたい人は捜してみてください。
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