EW誌の早すぎるアカデミー賞予想開始。前半6本:タランティーノからデイ=ルイスの似すぎてる『リンカーン』。番狂わせの『ギャツビー』など

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もうそろそろ夏も終わりということで、エンタメ業界的には早くも秋以降公開の映画の特集が開始しています。私もわくわくします。

しかし、試写が開始してないどころか、場合によっては完成もしていないのに、すでに『エンターテイメント・ウィークリー』誌が、アカデミー賞候補作予想まで始めています。ちょっと先走りすぎでバカみたいですが、楽しいのでご紹介したいと思います。全部で12本選ばれていますが、とりあえずは前半6本を。

日本のサイトや日本語予告編が見付かったものはなるべく貼付けています。

1.『Anna Karenina』:キーラ・ナイトレイ&ジュード・ロウ主演。

『つぐない』が素晴らしい作品だったので、個人的には、監督がジョー・ライトというところに期待! 時代物小説映画化→だいたい退屈(すいません!)の構図をきっと崩してくれるはず。

予告編はこちら。

2.『アルゴ』:ベン・アフレック監督作!(日本10月26日公開予定)

監督作の『ザ・タウン』が興行的成功を収めて以来、大作のオファーが舞い込み続けているベン・アフレック。『スーパーマン』などのおいしそうなオファーもどんどん断り、選んだのがこの作品。

事実に基づいた話で、”How the CIA Used a Fake Sci-Fi Films to Rescue American from Tehran”(CIAがいかにしてアメリカ人をテヘランから救助するために、ウソのSF映画を使ったのか?)という本を元に作られている。政治とエンターテイメントがテーマになっているので、ベンとしても興味を持ったのだろうと思う。そもそも物語自体面白いそうな上に、彼の監督としての真価が決定する作品になるのではと期待。この予告編も良く出来ている。日本語版があるので観てみてください。


3.タランティーノ新作!『ジャンゴ 繋がれざる者』(日本3月1日公開予定):それ以上説明いらないだろう。

映画の日本のオフィシャルウェブサイト。予告編もそこで見れます。
http://www.django-movie.jp/

日本語ツイッターアカウントもあるみたいです。
@django_movie_jp

4.スピルバーグ監督&ダニエル・デイ=ルイス主演『Lincoln』

とにかくデイ・ルイスが怖いくらいアブラハム・リンカーンにそっくり……と、リンカーンに会ったことないのにこのポスター1枚で思わせる作品。当初はリーアム・ニーソンが演じることになっていて降板した時は、ニーソンにしかできないだろう……と思っていたのに、そんなこと全然なかった。

5.ビルー・マーレイ主演『Hyde Park on Hudson』

ビルー・マーレイがウェス・アンダーソン監督以外の作品に出るというだけでも貴重(笑)。イギリス人監督ロジャー・ミッシェル(『ノッティングヒルの恋人』)による作品で、マーレイが演じるのは、フランクリン・D・ルーズベルト。

予告編

6.『レ・ミゼラブル』アン・ハサウェイ今年大作に2本も出演!(日本12月28日公開予定)

今年出演した2本が『ダークナイト・ライジング』と『レ・ミゼラブル』とは、アン・ハサウェイ、夏と冬を制覇する勢いだ。

ご存知大ヒットミュージカルの映画化。監督は『英国王のスピーチ』のトム・フーパーにして、共演はヒュー・ジャックマンに、ラッセル・クロウ。外しようのない作品だが、誰もが知っている作品なだけに、どこまで予想外のオリジナリティも見せてくれるのかも楽しみだ。

日本語公式サイト
http://lesmiserables-movie.jp/

日本語予告編

7.番狂わせ:残念なお知らせ。なんと『グレート・ギャツビー』が公開延期で来年の夏に。

クリスマス&ホリデー気分を絶対に盛り上げくれてはずだった『グレート・ギャツビー』の公開がなぜか来年の夏になってしまった。ご存知、フィッツジェラルド小説の映画化にして、バズ・ラーマン&レオナルド・ディカプリオの久しぶりのコラボ。3Dで作られるゴージャスな作品だったはずなのに。「きっと、巻頭特集などを予定していた多くのファッション誌が今こけているはず」とインタビューマガジンもツイートしていたくらい。

映画のムードを設定するのに、バズ・ラーマンは、Jay-Zをガンガン流しながら作ったというこの作品。なぜ遅れるのかの理由が正式には説明されていないのだが、バズ・ラーマンが語った数少ないコメントは「この作品は自分にとって実りが多く、とにかく楽しくて仕方がないんだ」「現時点では、サントラを作っているところで、僕が音楽を作るだけにでもどれだけのめり込んでいるのか想像付くよね」と。

うーむ。つまり楽しすぎて手をかけていたら、時間が足りなかったということなのか……。いっそのことサントラはJay-Z&カニエ・ウェストに全部頼めば良かったのに?とも思いますが、とにかく夏まで待ちましょう。ゴージャスな予告編はこちら。使われている曲は"No Church in the Wild"Jay-Z&Kanye Westと、ジャック・ホワイトのカヴァー版U2の”Love is Blindness”で、歌詞を読むとどうしてこの2曲が選ばれたのか分かります。時間がかかっているのはそういう拘りのためかもです。

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