フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!

  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!
  • フォスター・ザ・ピープルに取材した! 我が街への感慨と愛を込めた無料ライブも観た!

恐らく今年アメリカで最も期待されていると言っても過言ではないフォスター・ザ・ピープルのセカンド『スーパーモデル』! 発売を3月に控え、作品への思いを訊いてきました。日本の羽鳥麻美さんから受け取った熱い熱い質問表を抱えて!

インタビューのほうは3月1日発売号に掲載されますので、そちらをぜひぜひお楽しみに。

そして、取材に続き1月23日にフリー・ライブが行われたのです! 場所は、なんと、最新作からのシングル”Coming of Age”のビデオにも登場した壁画の前。この壁画、ダウンタウンLAのなんの変哲もない駐車場の前にあって、それが1日でライブ会場に変身してしまったのです。

それでこの場所についてマークがライブの演奏が全部終わったあとに、わざわざ紙に書き出してその思いを語りました。まず、この壁画を作るのに協力してくれた人達たくさんに「これだけの大きなコラボはやったことはなかった」と感謝を述べたあとで、

「アートというのは、この街にとってとても重要な役割を担っていると思う。この街は、そもそもアートのために作られた場所だったわけだから。そして、この10年間で、ダウンタウンがどのように変化していくのかを見るのは、本当に驚きだった。僕が初めてここに引っ越して来た時、この場所に来る理由すらなかったから。だけど、僕はこの3年半、ここからわずか数ブロックの所に住んでいて、ダウンタウンで今カルチャー的なルネッサンスが起きているのを目撃していて、本当に感動的なんだ。

これから毎日この壁画の前を通る人達がたくさんいると思う。その人達は僕らが誰なのか知らないかもしれないし、ラジオだって聴かないような人達かもしれない。だけどそんなことはどうでもいんだ。僕らは、とにかく音楽以外のものを作ってみたかったし、そしてそれによってこの街をより美しくしてみたかったんだ。そして、もし可能なら、誰かをクリエイティブな意味でインスパイアできたら嬉しいと思った。なぜなら、この街は僕らにとってすごく重要だし、この街を愛しているから。僕らはこれからこの壁画に手形を残したいと思う。僕らは、このコミュティに所属していると思うし、この壁画をこの街に捧げたいと思うから。だから、みんなも一緒に参加して欲しい」

ということで、なんとこの日、ここに来ている観客も、壁画に手形を一緒に押すという幸運に恵まれました。

フリー・ライブは、当日に場所が告知され、街のアートに貢献したいという彼らの意志の通り、LA現代美術館に行き可能なら5ドルの寄付をして、リストバンドをもらう方式でした。リストバンドは1000枚配布されましたが、当然一瞬でなくなったようです。

マークはライブの途中でも、”Life of the Nickel”のところで、「この曲はこのエリアについて歌った歌なんだ」と語り、「10年前は、ここに来たいという人なんていなかった。でも、このスキッド・ロウ(ヤバい地域)の真ん中にこの色鮮やかな壁画を作ってみせたことで、この街が今どれだけ変わったのかを見せることができたと思うんだ」と感慨深く語っていました。

この日のライブは、なんと新曲が5曲も演奏されたのですが、まず思ったのは、なるほどライブを観て初めてバンドが「クラッシュのような音になる」と言っていた意味がよく分かりました。とりわけ、リズム隊の叩き出す強靭なサウンドにそれが明らかだったのです。そして、そのベースがあるからこそ、マークがより自由にメロディを歌えるようになっているのです。

そして、この日マークのその感慨深い気持ちが象徴されていて、とりわけ、そのどこかやりきれないような気持ちが、そのサウンドに絡み付くと、感情がこれまで以上に深く浮き彫りになるのです。それが必ずしも幸せに満ちているわけではない、という部分がこの日披露された新曲の特徴だったかもです。しかし、だからこそ心に残るようなサウンドになっているのです。全体としては、ライブバンドとしての実力がさらに上がっていて、ギターソロなども含め、聴かせるサウンドがぐっと増えていました。非常にメランコリーでメロウな“Nevermind”も素晴らしくて、しかし、そういう曲のあとで、“Houdini"などが演奏され、踊らせるものでありながらも、より感情的に深いライブとなっていました。

新作の発売、この後のツアーとますます楽しみにしてください!

セットリスト
Don't Stop
Pseudologia Fantastica(『スーパーモデル』)
Call It What You Want
Beginners Guide to Destroying the Moon (『スーパーモデル』)
Nevermind (『スーパーモデル』)
Houdini
Coming of Age(『スーパーモデル』)
Life On The Nickel
Ask Yourself (『スーパーモデル』)
Pumped Up Kicks
Helena Beat
Miss You
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする