Gotchのツアーファイナルには音楽の豊かさと自由が鳴っていた

Gotchのツアーファイナルには音楽の豊かさと自由が鳴っていた

「バンドじゃないミュージシャンって孤独なんだな、って思いました」

そう言いながら、ステージに立つゴッチは本当に楽しそうで、このツアーが終わってしまうことを心から残念がっている様子だった。それはつまり、Gotchバンドが本当にバンドになっていたということだろう。

初日の代官山UNITも観たけれど、そのときとは比べ物にならないくらいグルーヴが豊かで、曲を再現するというよりは曲を生みなおすような、豊穣で伸びやかな音が鳴っていた。2曲目の“The
Long Goodbye”で早くも泣きそうになった。“Can't Be Forever Young”も、“Stray Cats in the
Rain”も、“Blackbird Sings at Night”も、歌詞に書かれた言葉以上に、その音が「生きる」ことを歌っていた。

ニール・ヤングとウィルコのカヴァーもいい感じだったな。

感動したのはもちろん僕だけではなくて、クアトロに集まった全員がそうだったらしく、アンコールが終わって客電がついて、ステージ上で片付けが始まっても、アンコールの手拍子が鳴り止まなかった。それに気づいたメンバー(もう着替えも済ませていた)がステージに戻ってきて、もう曲ないからと言いながら“A
Girl in Love”をアンプラグドでちょろっと演奏してくれた。

写真は会場に飾られていた花。孤独なゴッチを支える仲間たちからの。

そしてゴッチ、6月23日発売のbridgeでは表紙巻頭で登場します。KANA-BOON谷口鮪との対談。こちらもお楽しみに。
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