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    ぼくのりりっくのぼうよみ、渋谷クアトロでの初ワンマンを観た

    ぼくのりりっくのぼうよみ、渋谷クアトロでの初ワンマンを観た
    ぼくのりりっくのぼうよみ、ワンマンライブ「Hello,world!」。カバー曲も織り交ぜつつ、アンコール含め全19曲。キーボードとDJを従えた編成で、初々しさを見せながらも、彼のもつ歌心と、才能のユニークさが思いっきりストレートに伝わるライブだった。

    ぼくのりりっくのぼうよみは、その若さというよりも、世界や時代との距離の計り方と見方において画期的な新世代感をもったアーティストだ。彼が歌い、ラップする言葉は、青春的な感情や衝動の表象ではなく、ある種の哲学だと思う。いたって平熱、朴訥としながらも、何かを暴き出してしまう。

    ジャミロクワイの“Virtual Infinity”、EGO-WRAPPIN'の”A Love Song”、そして宇多田ヒカルの”First
    Love”。今日彼がカバーした楽曲だ。センスがいいというだけではない。ぼくりりが自分自身のDNAを分析しているような正しさを感じる選曲だと思った。

    緊張なのか何なのか、歌詞を飛ばしたりもして、フロアからは「かわいいー!」なんて声も飛んでいたが、やっぱりこの才能はすごい、と改めて思った。

    来年1月25日リリースのセカンドアルバム、タイトルは『Noah's Ark』。
    その方舟はどこに向かうのか、早く知りたい。
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