LUNA SEA、過去、現在、未来を描いた歓喜のツアーファイナル!

LUNA SEA、過去、現在、未来を描いた歓喜のツアーファイナル!

昨年の6月からスタートしたLUNA SEAの全国ツアー「LUNA SEA 25th ANNIVERSARY LIVE TOUR THE LUNATIC -A Liberated Will-」。結成25周年という歴史の重みと同時に、現在進行形のエネルギー、さらには5人の未来までを表現した本ツアー、その最終公演となった3月14日(土)・大阪城ホールの模様をレポートと写真とともにお届けします。

LUNA SEA、過去、現在、未来を描いた歓喜のツアーファイナル!
まずはお馴染みのオープニングSE「月光」の音色に導かれながらステージ上に現れた5人。この日の1曲目は、最新アルバム『A WILL』でも冒頭を飾った”Anthem of Light”。一気にアリーナをひとつにしたバンドは、畳み掛けるように”Dejavu""JUSUS"と90年代に発表されたキラーチューンを連打。20年という時の流れをまったく感じさせない、まさに2015年仕様にアップデートされた2曲によって、会場のボルテージは徐々に高まっていく。

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そして「今夜は最後なんで、過去のどのライヴよりも熱いものにしたい。そして大阪は第二の故郷。はじめて機材車を運転してきたのも大阪でした」というRYUICHIのMC。オーディエンスからは自然と笑みがこぼれる。これだけのモンスターバンドになりながら、どこかに「親近感」を感じさせてくれるLUNA SEA。彼らが愛され続ける理由が、こんな言葉の節々からもよくわかるのだ。

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中盤では幻想的なナンバー”銀ノ月”やSUGIZOのバイオリンがリードしたジャム・セッション、そしてLUNA SEAのライヴでは必要不可欠なパートと言ってもいい真矢のドラム・ソロが展開するなど、より濃厚なLUNA SEA世界へとファンを誘う5人。そして会場が一気に沸いたのは、ファースト・アルバムに収録された名曲"BLUE TRANSPARENCY"のイントロが鳴らされた瞬間。心にくい選曲は25周年ツアーならではだろう。

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「LUNA SEAって25年やっているんだけど、僕らは学生時代からプロになるって決めていて。でもまだまだ進化できるんじゃないかって思っています。なかなかいないよね、25年経ってもまだ進化できるバンドって」--この日のライヴを目撃したものの中で、RYUICHIのこの言葉に反論できる人間は皆無であろう。サウンド、アンサンブル、そして5人のテンション、すべてにバンドであることの「必然」が存在する。5人それぞれが独立した輝きを放ちながら、それらがLUNA SEAというフィルターを通すと、焦点がひとつになり、凄まじい熱量を帯びる。チームでもなければユニットでもない、それらはあくまで「バンド」にしか生み出すことができない、奇跡の瞬間なのだ。終盤は名バラード”I for you”、そしてINORANのソリッドなギターリフが炸裂する”Thoughts”へ突入。そして「大阪、ラストまで飛ばしていくぞ!」とオーディエンスを鼓舞するJのソロパートへ。そしてアンセム"ROSIER”で13000人がシンガロングし、最新アルバムからのナンバー"absorb"で本編を締めた。

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鳴り止まないハンドクラップに導かれ、バンドは再びステージに登場。「25年前集まったとき、俺達はただのクソガキだった。みんながここに連れてきてくれた」とあらためてファンへの感謝を伝えるRYUICHI。続いて披露されたナンバー"LOVE SONG”は、15年前に「終幕」が宣言されたときにリリースされたシングル曲だ。 しかしこの日は、92年のデビューから今日までの軌跡がヴィジョンに流される。この日のライヴで最もエモーショナルな場面であった。

そして「みんなの狂喜乱舞が見たい!」というRYUICHIのシャウトの後は、フィナーレに向けて一気に加速。”Metamorphosis”"TONIGHT”"WISH"の三連打の後、この日の最後に選ばれたのは『A WILL』のラストナンバー”Grace”。「俺たちには未来がある。次はさらなる高みを目指していく」というRYUICHIの強い宣言の後、ステージ中央に集まった5人。13000人の祝福に全身で応えながら、長いツアーを締めくくった。

そして彼らが告げた「未来」が、すかさず顔をのぞかせる。既にニュースでも報じられているように、バンド初となる主宰フェス「LUNATIC FEST.」の開催がヴィジョンで発表されたのだ(http://ro69.jp/news/detail/120492)。さらなる「高み」を目指し、歩みを止めないLUNA SEA。とにかく今後のアクションから目が離せない。
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