まさに死角なし、圧倒的なロックンロールショウだった。
先日の日テレ『THE MUSIC DAY』での「日本のロックバンドとしての国宝でありたい」という吉井の言葉通り、今回の復活ツアー「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016」は、THE YELLOW MONKEYが日本のロックの至宝であることを証明するのに十分すぎる艶と風格を備えたものだ。
そして同時にこのツアーは、THE YELLOW MONKEYが解散前からロックンロールの奇跡そのものであったことを、日本中が思い出すためのツアーでもある……ということをまざまざと感じたライブでもあった。

ツアーもすでに後半戦だが、約3時間に及ぶステージには疲労の色はまるで見えない。詳しくは後日UPのライブレポートでお伝えするが（ツアー中なのでネタバレは最小限に留めます）、とにかく吉井が、エマが、ヒーセが、アニーが、「THE YELLOW MONKEYであること」の喜びを全身から終始放っていたのが嬉しくて、開演からずっと胸が震えっ放しだった。

吉井は「THE YELLOW MONKEYは一生解散しません！」と改めて宣言していたし、去り際にアニーは「生きててよかった。生まれてきてよかった」と最大限の感激を伝えていた。復活の一報を知った時からなんとなく感じていた「新しい時間が動き始めた感」が、よりいっそう確かな手応えをもって身体中を駆け巡り始めた、最高の一夜だった。これからレポ書きます。しばしお待ちを。（高橋智樹）