クウチュウ戦に取材! 「プログレ×ポップの極意」を解析してみた

クウチュウ戦に取材! 「プログレ×ポップの極意」を解析してみた

今や「プログレ要素があるのにポップ」というバンドも決して珍しくなくなったが、クウチュウ戦というバンドが鳴らす、ありとあらゆるジャンルやシーンとねじれの位置を描く激濃プログレ×極彩色ポップ融合体ぶりは、どこまでも異色で、だからこそどこまでも痛快だ。
そんなクウチュウ戦の魅力が、3rdミニアルバム『超能力セレナーデ』の1曲目”ぼくのことすき”を聴けば一発で伝わると思う。

今回はリヨ(Vo・G)とベントラーカオル(Key)のふたりにインタビュー。「夢で出てきたメロディをパクったんです。“イエスタデイ”と同じですね」(“ぼくのことすき”)とか「インドに行ってタクシーに乗ってたら牛が出てきたり人とぶつかったりしてびっくりして、それをそのまま曲にした」(“インドのタクシー”)とかいうリヨの話の端々から滲むトリップ感だけでも最高だったけど、「プログレと書いて『日常からの逸脱』と読む」的な彼らのポップ観がいちいち腑に落ちて、聞いてて無性に嬉しいインタビューだった。

グランジもオルタナもそっちのけでプログレ三昧の学生生活を過ごした自分もついつい「ああ、キング・クリムゾンじゃなくてELPな感じってことですね」と危うく若年層を置き去りにしたプログレ空中戦を繰り広げそうになって慌てて自制。
インタビュー記事は2016年7月30日(土)発売の『ROCKIN’ON JAPAN 9月号』に掲載!(高橋智樹)
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