Temples、予想以上に優雅で、予想以上に骨太

Temples、予想以上に優雅で、予想以上に骨太

アウトロのサイケデリック・ジャムがあまりにも気持ちよかった、特大版"メズマライズ”を含めて、のべ1時間しかやらなかったテンプルズだが、その内容には大満足。
先ほどに書いたように、Hostess Club
Weekenderの来日時より、まさに演奏力もバンド・グルーヴもサイケ感も、そして色気も倍増していて、非常に手応えのあるライヴだった。
こうやって新人の成長が手に取るようにわかると妙にワクワクする。

アルバムのレビューでも書いたけど、サイケなサウンドを踏襲しながらも、そこに面倒な陶酔感がなく、妙にスッキリしているのがテンプルの良さ。
今日のライヴも眩しいほどの極彩色を放っていたが、予想以上に硬派なリズム隊の演奏をはじめ("サンド・ダンス"のグルーヴは特に素晴らしかった)、ポップ・ソングとしてのストラクチャーが常に明快なところがとにかく素晴らしかった。

バンドも前よりちゃんと観客と向き合っていて、MCもHCWのときより格段に増えていたのはいいのだが……ジェームスの訛りがあまりにもヘヴィな上、ギターがハウってる中、ボソボソ話してたんで、まったく伝わってなくて、ちょっとかわいそうだった。
ちなみに外していたMCは、「前回の来日公演を観に来てくれた人?……え、誰もHostess Club Weekenderに来てなかったの……ま、いいか、ということはみんなぼくたちのことを初めて観るわけだからね!」と「みんなが一番好きなテンプルズ(メンバー)は?
……う~ん、なんでもないや」という感じでした。

そんなジェームスの最新インタヴュー、そしてこれまた眩しすぎた彼らの"少女マンガちっく”なルックスを撮り下ろした写真を、現在作成中のロッキング・オン7月号(5月31日発売)に載せますので、楽しみにしてください!(内田亮)
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