「楽しむことを追求しすぎて滅亡する人類」への危惧をロジャー・ウォーターズが熱弁!必読‼

「楽しむことを追求しすぎて滅亡する人類」への危惧をロジャー・ウォーターズが熱弁!必読‼
『死滅遊戯』――ロジャー・ウォーターズが、ピンク・フロイド『ザ・ウォール』とともに世界に問題を提起したコンセプト・ソロ・アルバムが、23年ぶりに最新ミックス&リマスターで甦った。

天安門事件や湾岸戦争を背景に1992年にリリースされたこのアルバム(原題『Amused To Death』)
競争や戦争をテレビで観ているという人類の状況は、
ローマ帝国が滅亡前にコロシアムで様々なエンターティンメントに興じていた時から進化していないのではないか……。

と、ロジャー・ウォーターズは今の視点から、新たにこの作品について語っている。

「残念ながら、当時、私がどうしても鳴らしたかった警鐘は、今でも有効なようだ。
しかも1992年と比べ、2015年を生きる人たちの苦境を解き明かすものとしてのほうが、より切実に聴こえるようにも思える」と。

安保関連法案の採決への強引な行程、抗日戦争勝利70周年の記念式典や軍事パレードなどが同時に報じられる今週のニュースを観ても、
痛切にロジャー・ウォーターズの言葉に共感する。

ジョン・ライドン先生とともにぜひ読んでほしい、ロッキング・オン10月の二大「脳を活性化させる」テキスト!

ちなみにオリジナル・ジャケットは、猿がテレビ画面を観ている構図だったが、
ニュー・ヴァージョンでは赤ちゃんがテレビ画面を観ている絵に変化している。
進化なのか退化なのかもまた考えさせられるところ。
(井上貴子)
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