もはやこれ以上いじりようもなかったのだろう、さすがに音源がいいとは言い難いが、ライヴが全曲聴ける&カオティックでエネルギーに溢れた臨場感は貴重。しかも4枚並べて聴けるのが画期的だ。
6月に行われたマンチェスターでのライヴ(ジョイ・ディヴィジョン結成のきっかけとなったと言われている)ではかなり過渡期的な状態だったのが、3ヶ月後の9月、刑務所でのライヴではしっかりピストルズのグルーヴになっていてわくわくする。
グレン・マトロックのワイルドでがっしりしたベースと競いあうように、轟音ギターをかき鳴らしっぱなしのスティーヴ・ジョーンズ。ジョン・ライドンの言動や思想性を集中しがちだが、バンドとしてのセックス・ピストルズが立ち上がってくる作品だ。
詳しくは、「今週の一枚」の高見展さんのレヴューをぜひ。http://ro69.jp/blog/ro69plus/147159
下記は、ロッキング・オン本誌で特集した、パンクおよびピストルズ特集。まだの方はぜひ触れてみてほしい。(井上貴子)