3月30日に74歳の誕生日を迎えるエリック・クラプトン。初来日45周年となる武道館5デイズが待ちきれない中、42ページの総力特集で「その人生と音楽の全て」をお届けしました。もう読んでいただけましたか?
この号では他にも名ギタリスト達が、「ウルトラ・ファミリー大集合!」並の豪華さで登場している。
・ジェフ・ベック
・元スコーピオンズのウリ・ジョン・ロート
・ドリーム・シアターのジョン・ペトルーシ
・スラッシュ
・グレタ・ヴァン・フリートのジェイク・キスカ
・ノエル・ギャラガー
・「HEADLINE」コーナーには、ジミー・ペイジ、ミック・ロンソン
新人ながらグラミーでロック・アルバム最優秀賞を受賞した22歳(グレタのキスカ)から、アニキ、仙人まで個性派ギター・ヒーローが揃い踏みだ。インタビュー内容も一筋縄ではいかない面白さなので、ぜひ読みくらべてみてほしい。
それにしても、なぜギタリストはただならぬ「ヒーロー」感をまとっているのだろうか。ベース・ヒーローとかドラム・ヒーローとか、あまり聞いたことがない。
さらにギタリストには理系的発想と繊細な感覚を兼ね備えた、スピリチュアルな発明家みたいな人が多い気がしていたのだが(極端な例だが天体物理学博士号を持つブライアン・メイとか)、ウリのインタビューは目からウロコだった。
と音階の解説が続くのだが、彼自身のキ―はAだそう。「誰もがその人なりのキーで生まれ、その人のキーで亡くなっていく。各々の音階には色があり、それが虹のように重ねられていく。黄色い音階にはレモンのような酸味がある。太陽の色はC♯だ。ラヴィ・シャンカールのシタールの音だ。ターコイズはF」
インタビュアーは、増田勇一さん。
取材現場では音の温度についても語っていたそうで、例えばCは熱湯、Eは冷たい水、Aは熱い炎、C#は原子の炎、Fはクールな炎などなど……。
ネイティヴ・アメリカンのメディスンホィールによる守護動物、植物、鉱物なら調べられるけど、自分のキーってどうすればわかるのでしょうか?
それとも音楽演奏してないとキ―はないのか? どなたか知ってたら教えて下さい。
ちなみに、1月にNHKで放映されたYMO『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』の「名盤ドキュメント」がとても面白かったのだが、その中で“デイ・トリッパー”に参加したシーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠(当時デビュー年が同じだったそう)は、キース・リチャ―ズ流の5本弦の開放チューニングで弾いたと語っていた。ビートルズのカバー曲を、キースのギター奏法で参加していたというのも奥が深いし、本作を「最高のロック・アルバムだ」と言い切る鮎川氏もかっこいい。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3274/2779278/
デヴィッド・ボウイが6弦しか張っていない12弦ギターで“レッツ・ダンス”を弾いて聴かせた時、ナイル・ロジャースが最初はフォークみたいだと思った、というエピソードもやっぱり好きです。
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2018年4月号の「ギターの名曲100選」も、読んでない方は合わせてどうぞ。(井上貴子)